マインドマップ作成TIPS
続いて、講習で紹介された、マインドマップ作成TIPSの一部をいくつか取り上げておこう。
色を有効に使う
普段、黒のボールペンしか使用していない筆者にとって、色で表現するというのは目から鱗が落ちる思いだった。
例えば、円にへたを付けただけの丸い果実を描いたとしても、赤であればリンゴ、黄色であれば梨、というように、色を変えるだけで違うものを表現できる。これを利用すれば、絵心がなくても、誰にでも認識してもらえるイラストを挿入できそうだ。
「何でもありブランチ」をあらかじめ用意する
マインドマップを作成するうえでは、BOIを先に書き出して進めることが多いが、その際に「何でもありブランチとして活用できるよう、空のBOIを1つ用意しておくと便利」(近田氏)だという。
ブランチを伸ばして発想を広げていくと、新たに重要なテーマが見つかることが多い。しかし、手書きのマインドマップではスペースに限りがあるため、ある程度進んだ後にBOIを追加するのは難しい。そこで、あらかじめ空のBOIを用意し、ブランチを伸ばせる余白を確保しておこうというわけだ。
定期的に休む
マインドマップでは脳全体を使って発想や情報整理を進める。そのため、ノリだすと止まらなくなり、絵を多用するときなど、気づけば数時間没頭していたということもしばしばのようだ。
しかし、効率的に作業を進めるには、「あえて短めに時間を区切って休憩をとり、定期的にリラックスするとよい」(近田氏)という。休憩を挟むと再開までに手間取る、と休憩を嫌う方もいるかもしれないが、マインドマップでは思考の中断/再開を比較的行いやすく、その点はさほど問題ない。むしろ、休みを入れて一旦頭を切り替えることで、再開したときに新たな発想が生まれることが多い。