参天製薬は"ドライアイ"啓発を目的に開設している同社のWebサイト「HELP! ドライアイネットワーク」上でこのほど、「ドライアイ日記」と称したマンガ仕立ての動画コンテンツを公開した。公開を記念して、13日、都内で記者発表会が行われた。

ドライアイは、単なる乾き目や涙液の減少だけでなく、目の表面に障害を生じる疾患のひとつ。IT機器の長時間使用やエアコンにより乾燥した室内環境、ストレスの増大、コンタクトレンズ装用者の増加などの諸原因のため、患者数は年々増大しているという。

古門貞利氏

同発表会にあたり、同社常務執行役員・医薬事業部長の古門貞利氏が挨拶。「ドライアイという言葉を知っている人の割合は年々高まっており、既に95%の認知度となっています。しかし、ドライアイを病気として理解している人の割合はまだ半数以下。もっと多くの人にドライアイが病気であることを知ってもらい、眼科で適切な治療を受けてもらえるよう啓蒙に務めるのが同社の責務」と語った。

今回発表されたWebサイトの新コンテンツ「ドライアイ日記」は、『ベルサイユのばら』『オルフェウスの窓』などで知られる少女マンガ家の池田理代子氏の過去の作品を再構成して制作されたユニークな企画。ある日突然ドライアイの症状に見舞われた"ドライアイ婦人"と、眼科医の"ドクター"を主人公に、ドライアイについて全8話の劇画仕様で解説していく。また、ドライアイ婦人役を『銀河鉄道999』メーテル役の池田昌子、ドクター役を『機動戦士ガンダム』のシャア・アズナブル役の池田秀一が声優を担当、音楽はアニメ『ベルサイユのばら』の馬飼野康二が手がけている。

Webサイトで公開されている「ドライアイ日記」。ドライアイの解説ももちろん用意されている

記者発表会には池田理代子氏も出席。「よくこんなに組み合わせられるなぁ」と、公開されたコンテンツに感心の声をあげた。「マンガを描くとき最後に描くのは目。"目は口ほどにものを言う"という言葉もあるように、目は心の窓。いつでも生き生きと輝いていないといけない」と目の大切さを漫画家の視点で述べた。

左から漫画家の池田理代子氏と「ドライアイ日記」のドライアイ婦人の声を演じた安寿ミラ。同イベントでは朗読ショーも行われた。