米GoogleがMac版「Quick Search Box」の開発者向けプレビューをリリースした。
Quick Search Boxを起動している状態で、Commandキーを2回続けてたたくと検索ボックスが現れ、すばやくデスクトップ検索やGoogle検索を行える。アプリケーションのラウンチャーとしても便利だ。同様の機能はMac版Google Desktopにも組み込まれており、現在公開中のQuick Search BoxはWidgetsなどを省いた簡易版のGoogle Desktopのように見える。
Google MacチームのNicholas Jitkoff氏とDave MacLachlan氏によると、現在のMac版Quick Search BoxはiPhone用Google Mobile Appに比べても実験的なプロジェクトであり、コンテクスチュアル・サーチ、アクション、拡張性など同チームが今後の可能性として模索している分野の機能が含まれるそうだ。「機能的に不完全という意味ではなく、今後に向けた指針として役立つはずだ」という。Jitkoff氏はMac用のキーボードラウンチャー「Quicksilver」の開発者として知られる。 例えばQuick Search Boxで「itunes」と入力すると、iTunesという結果から「Show in Finder」「Quick Look」「Get Info」「Open」などの関連アクション・リストが開くなど、Quicksilverゆずりの機能が組み込まれている。今後、このような実験的な機能がオープンソースプロジェクトであるQuick Search Boxに盛り込まれ、その成果がGoogle Desktopなどに反映されるのだろう。
検索対象は環境設定を通じて細かく指定できる。現バージョンでは、各種フォルダ(ホーム、書類、ダウンロードなど) 、コンタクト、ブックマーク、iTunesの音楽、Spotlight結果、最近使用したアプリケーション/ドキュメント、天気などが用意されている。またGoogleアカウントを追加すれば、Google DocsとPicasa Web Albumsに収めているドキュメントや写真も対象にできる。
Quick Search Boxに興味のある方はGoogle Code Siteよりダウンロード入手可能だ。今後しばらくはビルドの更新を頻繁に行い、「われわれ (開発チーム) が取り組んでいるアーキテクチャやインタラクションに関する情報を、今後数カ月にわたって公開していく」という。