日本テレビ系ドラマ『銭ゲバ』の制作発表記者会見が1月11日、日本テレビ日テレタワー内で行われ、主演の松山ケンイチやミムラ、りょう、椎名桔平など、豪華出演陣が出席した。
原作は1971年に少年サンデーで連載されていた同名漫画。主人公・蒲郡風太郎が真実の愛を求めるがゆえに、お金の力で手に入れようと悪事に染まっていくという物語で、当時、悪の力を描いた問題作としても話題となった。主演の松山ケンイチは風太郎ついて、「風太郎は犯罪や殺人など、人の道に背いたことをしていますが、真実とちゃんと向き合おうと努力しています」と、格差社会の中でひたむきに生きていこうとする姿勢には共感しているとコメント。また、報道陣から「好きなもののためにどこまでする?」という質問に対しては、「みんなを楽しませるためだったら、何でもします。裸にもなりますよ(笑)!」と、風太郎に負けない心意気を語り、会場を沸かせた。
また松山は、金の価値観について「大切なものだと思います。僕は牛丼が好きなのですが、お金がなければ食べられないわけですし(笑)。このドラマで、お金がすべてだと言っている風太郎の見方になって、ドラマが終わるころにはお金の新しい価値観が芽生えているのではないかと楽しみにしています」と話した。
この日、同席していた風太郎につきまとう父親役を演じる椎名桔平は「連ドラでこうした悪役を演じることはあまりないのですが、今回については脚本を岡田惠和さんが担当するということで引き受けました」と同作への意気込みを語った。さらに「いつもなら自分の役に色気を付け加えたりしますが、今回はそんな隙もなさそうです(笑)。非常にいい、執拗な役になると思います」と自身の役柄についてもPRした。
今回は会見後に第1話完成披露試写会が行われることになっており、報道陣のほか、多くの観客たちも駆けつけた。最後に松山は「ドラマの中で起きるさまざまな衝撃をリアルに伝えるため、演技はもちろん、セットなどいろんなところで工夫しています。ぜひ注目してください」とドラマの見どころについて熱く語り、会見を締めくくった。