電気通信事業者協会(TCA)は9日、2008年12月末日時点での携帯電話・PHSの契約数をとりまとめて発表した。純増数では今回もソフトバンクモバイルが首位となり、これで20ヵ月連続。NTTドコモは新機種投入の効果か先月に比べて純増数が大幅に上昇。11月末に100万契約を突破したイー・モバイルの勢いはまだ衰えていない。

ソフトバンクの純増数は13万5,200増で、20ヵ月連続となる純増数首位。年間純増数は2007年(211万5,800増)に続いて2008年も238万6,300増と200万件を越えた。TACのとりまとめでは12月末時点でソフトバンクの累計契約数が1,999万9,800件となっていたが、同社は2009年1月1日に2,000万を突破したことを発表した。

純増数2位はNTTドコモで、2位となったのは9月以来3ヵ月ぶり。12万400増で累計は5,415万5,100契約。純増数の大幅上昇は、11月に発表された新シリーズが本格的に投入され始めたためと考えられる。端末だけでなく「iMenu」の多様化などサービス面でもユーザー層に合わせた展開が進められている。

イー・モバイルは純増数3位となったが、10万8,600増で累計112万100契約と数字的には"急増"の状態が続いている。純増数4位はKDDIで、純増数3万6,000増、累計は3,055万200契約だった。

携帯電話全体の累計では40万200契約増の1億582万5,200契約となった。なお、ドコモの2in1契約は1万2,400増で累計46万1,000契約、ソフトバンクのダブルナンバーは2,300増で累計8,700契約となった。

グループ 純増数 累計
NTTドコモ 120,400 54,155,100
KDDI(au) 36,000 30,550,200
ソフトバンクモバイル 135,200 19,999,800
イー・モバイル 108,600 1,120,100
携帯電話総計 400,200 105,825,200

携帯電話各社の純増数には、プリペイド契約および通信モジュールサービス(イー・モバイル除く)についての純増(減)が以下の通り含まれる。

グループ 純増数のうち
プリペイド契約 通信モジュール
NTTドコモ -200 5,800
KDDI(au) -7,600 6,200
ソフトバンクモバイル -9,400 -200
イー・モバイル 4,300 -

PHSではウィルコムが11月から2ヵ月連続で純増となる1,300契約増。PHS全体では456万9,800契約だった。

グループ 純増数 累計
ウィルコム 1,300 4,569,800
PHS総計 1,300 4,569,800