世界最大級の家電見本市「2009 International CES」が米ラスベガスで、現地時間8日から開催される。開幕を前に、例年通り前々日イベントとなる「CES Unveiled」が同6日に開催された。ここでは、CES Unveiledに出展されていた製品をご紹介しよう。

会場で注目を集めていたのは、Mitsubishi Digital Electronics Americaによる3Dソリューション。専用のメガネを使って画面を3Dとして閲覧できるというシロモノで、現時点ではPCゲームのみの対応となる。

三菱電機の3D対応テレビを使ったデモ。ゲームは「デビル メイ クライ」

このソリューションでは、DirectXが持つ深度情報を拡張して画面に奥行き感を出して3D化する。画面自体を3D化しているわけではないのでゲーム側に特別な対応は不要となり、現時点で「350以上のゲームが3D化できる」(ブースの説明員)という。

必要なのはこのメガネ。USB経由で充電が可能

テレビ側は3D対応テレビである必要があり、ブースの説明員によればすでに10機種以上が対応しているそうだ。

実際にかけるとこんな感じ

現在はPCゲームのみの対応だが、今年中には3Dムービーにも対応する考え。米国ではすでに多くの3D対応映画が制作されており、それが今後家庭のテレビでも見られるようになるわけだ。登場は「間もなく」(同)で、価格はメガネやドライバーソフトなどを含めて199ドル。

ケーブルを接続したりしなくても置くだけで充電できる非接触の充電器を出展していたのはPowermat。携帯電話やiPodなどの音楽プレイヤーを、専用のマットの上に置くだけで電力を供給でき、充電が行える。

Powermatの非接触型の充電マット。携帯電話にはジャケットを装着し、PSP向けには外部電源を利用。左にあるのはスピーカー

ジャケットの裏はこんな形

マットにはマグネットが仕込まれており、「磁束密度の原理にもとづく」(同社)仕組みで充電するらしい。携帯電話やBlackBerryなどにはバッテリーを積んだジャケットをかぶせ、そのままマットの上に置けば充電される。

PC向けの充電も可能

iPhoneもジャケットを装着することで利用できる

汎用性を確保するために、マット上に置いた外部電源からケーブルを延ばし、iPodやPCに電力を供給する仕組みも備えた。結局ケーブルが必要になってしまうのだが、コンセントに差し込む手間は省ける。

充電池やドック経由のiPodの充電にも対応。3つの製品を同時に充電していても、コンセントにはマットから伸びるケーブル1本ですむ

それに加えて、このシステムは音楽や映像を伝送することも可能だという。マット自体は5種類で、15種類の携帯用ジャケットなどを用意した。価格は携帯用が28ドル、マットは99ドルなど。4月の発売予定で、ブースの説明員は「日本でも販売したい」と意欲を見せていた。