東京金融取引所は6日、2008年の取引所為替証拠金取引(くりっく365)の取引数量を発表。前年より28.9%増の4,330万1,268枚(1枚は1万通貨単位)と過去最高を記録した。1日平均では17万827枚だった。

2008年(1月~12月)の取引数量 : 東京金融取引所提供

通貨別では円・米ドル取引が前年比72.7%の1,317万7,698枚で突出。続いて円・豪ドル取引が924万6,469枚と多かった。月別ではリーマン・ブラザーズの経営破たん後に市場が大きく荒れた10月が約588万枚で最も多かったという。

なお、同日発表された2008年12月の取引数量は261万6,699枚で前年同月比45.6%増、前月比9.5%減。1日平均は11万3,770枚だった。

2008年12月の取引所為替証拠金取引の取引数量 : ―東京金融取引所提供

2008年の取引数量が増加したことについて同取引所広報室は「一般の投資家に『クリック365』が広まってきたといえる。また、金融危機で値動きが激しくなり、デイトレーディングのような短期売買をする投資家に魅力的だったのではないか」と話している。

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