ASUSTeK Computerは、世界初という512GB SSDを搭載した薄型軽量ノートパソコン「S121」を発表した。ディスプレイサイズは12.2インチワイド。CPUはIntel Atom Z520(1.33GHz)で、IntelのMenlowプラットフォームを採用。今月中に発売が開始される見込み。
CES 2009の開幕を目前に控えた米ラスベガスで、同社が開催したプレンスイベントで公開されたもの。同イベントではEeeシリーズの最新機種など複数の製品が明らかにされているが、その内容は改めてレポートするとして、まずはS121について紹介したい。
ASUSの薄型軽量コンセプトでは「Eee PC S101」が記憶に新しいが、S101のディスプレイサイズは10.2インチワイドであり、CPUもIntel Atom N270であったなど、SSDの容量以外にも様々な部分で仕様が大きく異なる。製品名や外観の印象こそ似ているが、単にS101のストレージを大容量化しただけの製品では無い。
OSは「Windows Vista」が導入されていた。モデル名が「UX20」となっているのが謎で、担当者に聞いても詳細は不明 |
ちなみに、Jerry Shen氏がステージでお披露目、デモンストレーションしていた「S121」には「Windows 7」のベータが入っていた |
本体サイズはW11.7×D8.3×H0.9~1インチ(約W29.72×D21.08×H2.29~2.54cm)で、重量は3ポンド(約1.36kg)。同社独自の省電力機能「Super Hybrid Engine」によりバッテリ持続時間は8時間を実現している。ひとまわりのサイズアップをしながら、薄さはS101と大差なく、重量は1kg台前半。バッテリ持続時間も長い。
気になるのはその価格で、なんと1,649ドル。CPUこそAtomではあるが、パームレスト部分が高級感の向上を目論んだ革張りであったり、どちらかと言えば同社の高級ノートに近い部類の、これまでのNetbook(ネットブック)とは根本的に位置付けが異なる製品なのかもしれない。
ただ価格について補足しておくと、これは512GB SSDを搭載した場合で、実際にはHDDモデルなども含めたいくつかのラインナップが用意されるようだ。コストの内訳は大容量で高速型なSSDがおそらくは大きな部分を占めているので、S101のイメージにどこまで近づくかはわからないが、もう少し低価格なモデルも予定はされているようだ。