石油情報センターが7日発表した石油製品の価格動向調査によると、5日現在のレギュラーガソリンの店頭価格は前々週(12月22日調査)に比べ3.8円安の106.8円で、2004年5月31日の調査時(108.3円)以来約4年7カ月ぶりに110円を割り込んだ。これで昨年8月4日以来22週連続の下落だが、下がり方は鈍化している。中東情勢の悪化で原油価格が上昇しており「下げ止まり時期」がいよいよ気になる状況となってきた。ハイオクは117.7円、軽油は102.7円。

全都道府県で前回調査時より下落。下落幅は2.3~6.0円だった。もっとも価格が低かったのは群馬の102.7円。沖縄が102.8円で2番目だった。埼玉、秋田、高知など6県で103円台。110円を超えたのは離島の多い長崎(116.7円)、鹿児島(113.4円)など5県のみで、ほかはすべて110円を割り込んだ。

レギュラーガソリンはここ2カ月ほどは毎週4円以上のペースで下がってきていたが、今回の調査では(年末年始を挟んだため)2週間前との比較になったにもかかわらず下げ幅は3.8円と「鈍化」(石油情報センター)。同センターでは今後のガソリン価格について「原油価格が中東情勢の悪化で上昇に転じている。このまま上昇し続けるのかどうか、石油元売り各社の卸売価格がどうなるか、しばらく様子をみていきたい」と話している。