矢野きくのさん

年末は何かとモノ入り。「年末は仕方がない」とついついサイフも緩みがち。節約アドバイザーの矢野きくのさんは「出費がかさむのは仕方ないけれど、チェックしてほしいことが2つ。ひとつは、便乗出費がないか?ということ。もう一つは、お金を払うにしても、きちんと安く効率よく買えているか考えて行動しているか、ということです」。

便乗出費のチェックについては、「私は欲しいものはいきなり買ったりはせず、必ず書き出すことにしています」。書き出したものを見て、これは自分が決めた3つの分野のどこに入っているかをまずチェックします。

  1. 今までできなかったことができるようになるモノ(たとえば、今の時期なら餅つき機)
  2. 今までできていたことがよりラクになるモノ(吸引力の強い掃除機などこの分野)
  3. 今までに関係なく種類が増えるモノ(洋服が典型例)

(1)、(2)の場合、もう1度お金を出すだけの価値があるか効果を考えます。ここで、う~ん」と考えることで、無駄な出費が防げるわけです。3については、買うだけでどれだけのプラスがあるか、もう1度考えます。

この買い物フローチャートを実行するだけで、矢野さんの場合、買おうと思ったものの半分は消えるといいます。

「よく年始に売り出す福袋を買う人がいますが、(3)の分類にはいりますね。ただ、書きだして、本当に欲しいものかと考えると、買ったものの何割が使えるか考えただけで、買う必要はないかな~、という結論になっちゃいますね。もちろん、それでもがんばった自分のご褒美として、お楽しみで買うのはいいと思うんですよ」⇒欲しいから買うと決めたら、底値買いを目指す