残念ながら発売日が2009年2月19日へと変更されたプレイステーション・ポータブル向けアイドルプロデュース『アイドルマスターSP』だが、発売までもう少しであることは間違いなし。というわけで今回は、最大の特徴ともいえる「ストーリープロデュース」を中心に、本作の魅力を紹介していこう。

「ストーリープロデュース」の目的地ともいえる「アイドルアルティメイト」オーディション会場

765プロ新人プロデューサー心得 復習編
「ストーリープロデュースのおさらい」

ライバルとなる961プロを率いる黒井崇男社長 (cv. 子安武人)

PSP『アイドルマスターSP』で新たに用意された「ストーリープロデュース」は、アイドル界の最高峰「アイドルアルティメイト」、通称"IU"に挑むモード。IU本選に出場し、ライバルを破って優勝することが目的となる。

IUの本選に進むためには、各ランク毎に決められた期間(ランクアップリミット)内に規定のファン人数を集め、かつIU予選オーディションに合格していかなければならない。数々のオーディションをくぐり抜ける間に、あなたは自分の担当アイドルの本当の気持ちだけでなく、ライバルである961プロ所属アイドルたちの事情も知ることになる。

彼女たちもまた、様々な決意・想いを秘めているのだ。

「パーフェクトサン」の春香、やよい、真のライバルは我那覇響
「ワンダリングスター」の雪歩、伊織、亜美・真美のライバルは四条貴音
「ミッシングムーン」のあずさ、律子、千早のライバルは星井美希

みな、輝かしい魅力と個性を秘めたアイドルたち。彼女たちが所属するのは、ライバル事務所・961プロ。豊富な資金力を武器に、彼女たちをスターダムへと押し上げていく……。

961プロの社長・黒井社長は、「トップアイドルになるためには、他の人間との交流を、可能な限り絶つことが大切」という自論を響たちに教える一方、765プロのことを「変態連中の集まり」といい、765プロの社長・高木社長のことは「せこくて下劣」とののしる。どうも二人の間には、過去になにかがあったようなのだが……。

とにかく765プロを貶める黒井社長。765プロ・高木社長との間に、何があったのか……

それでは、765プロ所属のアイドルたちと、961プロ所属のライバルたちの戦いのプロローグを紹介しよう。


◆『アイドルマスターSP パーフェクトサン』編◆

■春香と響
TVで響の活躍をみた春香は、その時から響にあこがれに近いものを感じているようだった。しかし春香の思いは、響に軽くかわされてしまう。「ヘンタイ事務所に所属してるアイドルと話すと、ウチの社長に怒られるからさ」
響は、黒井社長の根も葉もない言葉を信じ込んでいるようだ。彼女の誤解を解き、765プロの名誉を回復するため、アナタと春香は、IUを勝ち抜こうと決意するのだった!

響「セクハラまがいのことをしてるって!」

春香「私は、怒ってるんです!!」

■やよいと響
IU予選の日、さすがのやよいも若干力んでいる様子? 落ち着かせるために深呼吸をさせたはいいけれど、そのあまりに可愛いしぐさは、ライバルである響のハートも射止めてしまった!? 「くぅ~、かわいすぎる~!」
サーターアンダーギーで餌付けしようとするだけでなく、しまいには、黒井社長に「961プロで助けてあげよう」と訴える始末。がんばらないと、響にさらわれちゃうかも!?

響「くぅ~、かわいすぎる~!」

響「961プロで助けてあげようよ!」

■真と響
初対面のときから、ダンスが得意な者同士、話の合う真と響。お互いを高めあうような、良いライバルになれるのでは?
しかし黒井社長は、そんなきれいごとは通用しない、という。「トップアイドルになるには、他の人間との交流を断たねばならない」という指示に従い、去っていく響。はたして真は、響に追いつき、正々堂々と競い合えるライバルになることができるのだろうか?

真「君と、共演できるかな」

響「だから自分、もう真とは話さない」


◆『アイドルマスターSP ワンダリングスター』編◆

■雪歩と貴音
IU挑戦の雰囲気におびえ、思わずTV局を飛び出してしまう雪歩だったが、たちの悪いファンに絡まれてしまう……。そこに現れたのが貴音。ファンならぬファンもどきを一喝すると、雪歩にも頑張れと声をかけて去っていく。
雪歩はそんな彼女にひと目惚れ? きちんとお礼をいうためにも、まずは予選を通過しなければ!

貴音「恥を知りなさい!」

雪歩「私も、四条さんみたいに……

■伊織と貴音
初めてのIU挑戦の日。伊織は多くの報道陣に囲まれる貴音に興味をもち、いつもの様に猫をかぶって、丁寧な口調で挨拶する。しかし貴音は、そんな伊織に「時間のムダ」といって立ち去ってしまう。
何より無視されることが許せない伊織のこと、IU予選を突破して、貴音に自分の名を刻み付けてやるとばかり闘志を燃やす!

貴音「時間のムダですので

貴音「覚えておきます。あなたの名前を」

■亜美と貴音
「むっは~!! か、かっこいい~~!」それが亜美の、貴音に対する第1印象だった。即、友達になろうとする亜美に対し、「己以外は皆、敵のはず」と返す貴音。しかし、オーディション合格後に再会した亜美は、貴音のあだ名を強引に『お姫ちん』と命名。押しかけ友達となるのだった……。果たしてこの先、どうなるのだろう?

貴音「ここはアイドルの頂点を決める戦場」

亜美「そうだ! 『お姫ちん』がいい!


◆『アイドルマスターSP ミッシングムーン』編◆

■あずさと美希
IU予選の日、美希に再会したあずさとアナタは、美希のことが心配でいろいろ声をかける。しかし、その息のあった様子に美希が逆ギレ?? 「美希の前で、二人がラブラブしてるってことなの。ありえないってカンジ!」
美希はアナタと765プロの皆が嫌いになって飛び出したわけではないようだが、その真相は? そして、彼女の誤解(?)は解けるのだろうか?

あずさ「765プロに戻れるといいんですけど……」

美希「二人がラブラブしてるってことなの」

■律子と美希
初めてのIU挑戦の日、美希に再会した律子は早速詰問開始。「どうして移籍なんてバカなマネを、したのっ!?」。律子は美希を心配しているのだが、つい言葉がキツイ口調になってしまう。とりなそうとするアナタに、「プロデューサーは、ミキと律子、さん、どっちの味方なの!?
あれあれ、なぜか矛先がこっちのほうに……!?

美希「律子、さんの鬼~。鬼軍曹~!」

美希「プロデューサーさんは、どっちの味方なの!?

■千早と美希
IU挑戦の日、アナタと千早の前に、美希が現れる。「相談もしないで、急に移っちゃって、ごめんね、千早さん」
しかし美希に対して、千早は厳しい態度を崩さなかった。IU予選を前に、あえて「歌のことだけ考えていたい」と語る千早。IUを勝ち抜いていけば、また美希とも会うことになる。二人の道が再び交差することはあるのだろうか?

美希「お姉さんみたいって思ってたし」

千早「さようなら、美希」


765プロ新人プロデューサー心得 復習編2
「アイドルアルティメイト」についてのおさらい

まず、『アイドルマスターSP』で遊べるモードについてをあらためてチェックしておきたい。

『アイドルマスターSP ミッシングムーン』のメインメニュー画面

■ストーリープロデュース
アイドルアルティメイト優勝をかけてライバルと競いあう、『アイドルマスターSP』のメインモード。
・ ランクアップリミットがある。
・ 961プロのライバルアイドルが登場する。

■フリープロデュース それぞれの目標を目指し、約1年間のアイドルプロデュースを楽しむモード。
・ ランクアップリミットが無く、52週で終了する。
・ 開始時に、「目標設定」を行うことができる。

■事務所
アドホック通信機能を使い、最大3人までのプレイヤーが挨拶をかわしたり、名刺を交換したり、余っているアイテムを贈ったりできる。また、「通信対戦オーディション」で競いあい、お互いに合格したときはTV出演シーンを同期して流すこともできる。

■アルバム
ゲーム中にTV出演したときの、フォト(写真)やビデオを鑑賞できる。『アイドルマスターSP』では、各アイドルごとに30枚の写真と30本のビデオをセーブしておくことができる。

今回は、この中でもメインとなる「ストーリープロデュース」の「アイドルアルティメイト」の仕組みをじっくりとチェックしてみよう。

IU予選を突破して、本選へ


●「アイドルアルティメイト」の仕組み(予選) - その2
――アイドルアルティメイト予選とアイドルランク――

アイドルアルティメイトで優勝するためには、予選を勝ち抜いていかねばならない。しかし、予選に出場するにも条件がある。

毎週、高木社長が見せてくれるはずの「アイドルランク」。これはアイドルが芸能界でどのくらいのファンに支持されているかを示すものだ。TVにデビューしたばかりのアイドルは、「ランクF」という、底辺のランクに位置する。

アイドルアルティメイト予選は、第1次予選から第5次予選まで5回に渡って開催される。それぞれの予選に出場するには、各ランクの「規定ファン人数」以上のファンを集めなければならない。そして予選に出場し、見事合格すれば、上のアイドルランクにランクアップする。たとえばランクFなら、第1次予選を通過することでランクEにアップする。

ただし、この「ランクアップ」には「ランクアップリミット」が設定されている。ランクアップリミットで指定された「週」までにランクアップできないと、プロデュース終了となってしまうのだ。さらに、アイドルアルティメイトの各予選は「1回」しか挑戦できない。つまり、出場した予選で失格すれば、やはりそこでプロデュース終了、ということになってしまうのだ……。


●「アイドルアルティメイト」の仕組み(予選) - その2
――プロデュース終了とリトライ――

まずは、「アイドルアルティメイト」における大事なポイントをおさらいしておこう。

・ランクアップリミットまでに、ランクアップしなければならない。
・ファン人数が規定以上集まれば、IU予選に出場できる。
・IU予選は、それぞれ1回しか挑戦できない。
・IU予選に合格すれば、ランクアップできる。
・IU予選に不合格した、あるいはランクアップリミットの週までにランクアップできなかった(ファン人数が集まらなかった)場合はプロデュース終了となる

非常に厳しい制限となっているが、心配はご無用。『アイドルマスターSP』には、プロデュース終了となっても、「リトライ」を選ぶことで、再チャレンジすることができるのだ。

「リトライ」を選ぶと、アイドルのイメージレベルはそのまま、
「思い出」=「そのランクになったときの思い出の数」+「そのランクで獲得した思い出」
「ファン人数」=「そのランクになったときのファン人数」+「そのランクで獲得したファン人数の半分」

というカタチで、「そのランクにアップした週の最初」からやりなおすことができるのだ。しかも「リトライ」は何度でもできるので、なかなかランクアップできない新人プロデューサーでも、諦めずに何度も「リトライ」していけば、いずれは第5次予選を突破しランクAアイドルに育てることができるかもしれない。

失敗しても「リトライ」で再挑戦できる

もちろん、1度も「リトライ」せずに駆け上がれる敏腕プロデューサーには、ゲーム終了時にそれなりの「トロフィー」がゲットできるかも!?


●「アイドルアルティメイト」の仕組み(予選) - その3
――アイドルアルティメイトのオーディション――

「アイドルアルティメイト」でも、オーディションの流れや審査方法は通常のオーディションとまったく同じだ。ただ一つ違うのは、「思い出」を使える回数。通常では3回までのところ、アイドルアルティメイトでは何回でも使うことができるのだ。

小鳥さんからのアドバイス

思い出ルーレットできちんと「GOOD」を引くことができるなら、担当アイドルとの思い出を一気につぎ込んで勝つ! ことも可能だ。ランクアップリミットまでの時間を「レッスン」につぎ込むのか、あるいは思い出のために「営業」を選ぶのか。プロデューサーの腕の見せどころといえそうだ。

「GOOD」をきっちり引いていけば勝利は間近!

通常のオーディションなら3回までだが、「アイドルアルティメイト」ならすべてをつぎこむことも可能!?

とにかく、IU予選の合格枠はたったの1名。勝利を目指して思い出をドンドンつぎ込んでいこう。

「アイドルアルティメイト」は予選でさえも狭き門


●「アイドルアルティメイト」の仕組み(本選) - その1
――アイドルアルティメイト本選――

本選に進んだということは、あなたのアイドルは「ランクA」になっているはず。ここまで勝ち抜いてきたアイドルなら、プロデュース期間が残っているうちは、いつでも本選に出場できまる。 ただし、いったんIU本選に出場したら、引き返せないので注意。

IU本選は3連戦。まさに「泣いても笑っても」だ

「アイドルアルティメイト」本選では、3回連続でオーディションに参加することになる。1回目の合格枠は3名。2回目は2名。そして最後の3回目は合格枠1名。3回目(=決勝戦)の合格者が、すなわちIUの優勝者となるわけだ。

そのほか、アイドルアルティメイトの本選中は、途中で「営業」や「レッスン」を挟むことはできず、3週の間、事務所には行かないで、オーディション会場に直行することになる。また、予選と同じように、「思い出」は何度でも使うことができる。

当然、本選にはライバルも登場する

IU本選には、ライバルのアイドルももちろん出場する。遂に、ライバルと雌雄を決するとき。あなたのアイドルは、ライバルを破ってアイドルの頂点に立つことができるだろうか? そして、あなたとアイドル、そしてライバルとの間に繰り広げられるドラマの結末は……。

ライバルとの直接対決で雌雄を決する!


●「アイドルアルティメイト」の仕組み(本選) - その2
――アイドルアルティメイト本選からのリトライ――

本選の途中で不合格になった場合でも「リトライ」は可能。その場合、リトライで選べる選択肢は3つになる。

「リトライ」は、3つの選択肢から選ぶ

・オーディションに再戦する
今不合格になったオーディションに、もう1度挑戦する。この場合、「思い出」が3つアップ、イメージレベルがアップ、テンションがアップする。諦めずに挑戦を続ければ、いずれは合格できるかも!?

・Aランクのはじめからやりなおす
予選までのリトライと同じ。前述の通り、本選に出場してしまうと、「レッスン」も「営業」もできなくなる。じっくりレッスンして「思い出」を蓄えてから再挑戦するのもひとつの手である。

・活動1週目からやりなおす
プロデュースを終了し、1週目からやりなおす。イメージレベルやファン人数はすべて最初に戻ってしまうが、プロデュース中に得た衣装やアクセサリー、そしてあなたの経験が大きな武器になるだろう。

状況に応じた最善の選択肢を選ぼう

「アイドルアルティメイト」は、「ランクアップリミット」があるほか、合格枠も狭く、厳しい戦いが予想される。しかし、今回紹介したとおり、「ストーリープロデュース」には「リトライ」が用意されており、「リトライ」したときには思い出の数などにボーナスが与えられる。

初めて『アイドルマスター』をプレイするプロデューサー初心者でも、諦めずに続けていけば、必ずあなたのアイドルを頂点に立たせる事ができるはずだ!


PlayStation Storeでアナタのアイドルをドレスアップ!
「ダウンロードコンテンツ」について

プロデューサー諸君お待ちかね、「765ショップ」アイマスSP店が開店する。Xbox 360版『アイドルマスター』では、Xbox LIVEを通じて、「765ショップカタログ」からさまざまな追加コンテンツを無料、または有料にてダウンロードすることができた。そしてもちろんPSP『アイドルマスターSP』でも、ゲーム発売と同時に、PlayStation Storeを通じて、衣装やアクセサリー、楽曲といった追加ダウンロードコンテンツ(DLC)の配信が開始される。有料コンテンツだけでなく、無料コンテンツも用意されるので、必ずチェックしてみよう。

メインメニューにもちゃんと「765ショップカタログ」の項目がある

さらに注目したいのは、PlayStation Store初の試みとして、ゲームを立ち上げたままカンタンにダウンロードが可能となっているところだ。『アイドルマスターSP』を起動して、最新の「765ショップカタログ」をダウンロードし、あとは「765ショップカタログ」から好きなコンテンツ選ぶだけでOK。インフラストラクチャモードでネットワークに自動的にアクセスし、カンタンに購入することができるのだ。購入したコンテンツはメモリースティックに自動的に保存されるので、そのままプロデュースや事務所で使うことができる。なお、「765ショップカタログ」は毎月更新される予定となっている。

※なお、コンテンツの購入には、PlayStation Storeのアカウントが必要。既にアカウントを持っていれば、上記アクセスの際にアカウントを使用してサインアップを行う。まだアカウントを持っていない場合は、別途、PSPのホームメニュー、またはPS3、あるいはPC経由でアカウントを取得する必要がある。「765ショップカタログ」に興味があるなら、ぜひこの機会に、アカウントの準備をしておくことをオススメする


ダウンロードコンテンツの目玉!
「MASTER ARTIST」シリーズの楽曲が「すべてのアイドル向けに」配信

コロムビアミュージックエンタテインメントより絶賛発売中のCD「MASTER ARTIST」シリーズ。このCDに収録されている各アイドル専用曲が『アイドルマスターSP』で使用できるということは既報のとおりである。そしてこのたび、さらに衝撃の事実が発表された!

なんと、先に紹介した「765ショップ」アイマスSP店における、ダウンロードコンテンツの目玉アイテムのひとつとして、「MASTER ARTIST」シリーズの各アイドル専用曲が「すべてのアイドル向けに」配信されることが明らかになったのだ。

「MASTER ARTIST」シリーズの各アイドル専用曲が、全アイドル向けに配信される

つまり、例えば春香の専用曲である「I Want」を、千早や雪歩など、他のアイドルに歌わせることも可能となるわけだ。それぞれの歌がいつ頃配信されるか、また価格などについては、今後の続報を待ちたい。

やよいが歌う「I Want」。『アイドルマスターSP』への期待がさらに高まる

次回は、ダウンロードコンテンツのより詳しい内容についてを紹介する予定だ。そしてさらに"あの秘密"も……!?

秘密資料入手!? DLC専用エクステンド衣装の謎に迫る

ゲームタイトル アイドルマスターSP パーフェクトサン
アイドルマスターSP ワンダリングスター
アイドルマスターSP ミッシングムーン
対応機種 プレイステーション・ポータブル
ジャンル アイドルプロデュース
発売予定日 2009年2月19日 (3本同時発売)
価格 各5,040円
CEROレーティング B (12才以上対象)

小鳥「それでは、今日は、このあたりで」

(C) 窪岡俊之 (C) 2003-2008 NBGI
PROJECT IM@S
※画面は開発中のものです。