大人の視聴者を意識したアーティストを招き、毎回テーマごとに行われるライブを放送して好評を博しているWOWOW『ライブW』。1月10日(18:00~20:00)には絢香、河口恭吾、岸田繁(くるり)らが出演した『soft edge -Winter Rhythm Selection 静寂と音楽の境界で-』を放送する。
"リズムとボーカルのコラボレーション"をテーマにした今回の『soft edge -Winter Rhythm Selection 静寂と音楽の境界で-』は、日本を代表するドラマー、林立夫がプロデュースしたオムバスライブ。林のプロデュースのもとで、絢香、河口恭吾、岸田繁、大貫妙子、小坂忠、ハミングキッチンといった世代を超えた個性派のアーティストたちが、オリジナルやカバー曲、ライブWならではの貴重なコラボなど、極上のライブパフォーマンスを披露した。
ライブは、アコースティックデュオ、ハミングキッチンの『順風由比ガ浜』でスタート。ジャズテーストをベースに、イシイモモコの美しいボーカルと眞中ヤスのギターによるハーモニーが爽やかに流れる。観客も、彼らの演奏にしっとりと聴き入っていた。続いて河口恭吾が登場。『君よ、もう一度笑ってくれ』、『リストランテ・ラ・マーレ』、『私のすべて』を熱唱した。特に『私のすべて』はおススメ。林を中心としたバックバンドが実に抑制を効いていて、河口のボーカルが際立っている。
徳武弘文の『T for Thumb』を挟み、ピンクのワンピース姿で登場した絢香には大きな拍手が贈られた。「今日は私も参加できて本当に嬉しく思っています。何よりこんなに素敵なバンドの方々の前で歌えて、林さんありがとうございます」とコメント。『魔法使いのしわざ』、『sky』、『手をつなごう』を熱唱した。特に彼女の豊かな表現力が堪能できる『手をつなごう』は絶品のナンバーだ。続いてくるりの岸田繁が登場。「今回は林さんのドラムテクニックを盗もうとスパイとしてやってきました(笑)」と会場を笑わせながら『赤い電車』、『雨上がり』、『リバー』を熱演。カントリーテーストのギターにロック調のサウンドが絡み合い、岸田のボーカルも伸び伸びとして心地良い。
リズムセレクションが違えば、同じサウンドでもガラリと変わる。今回は日本の代表的なドラマー、林立夫プロデュースし、自らもドラマーとして参加した。出演したアーティスト全員が彼を褒め称えたように、彼のドラムは時として自己を主張し、時としてアーティストを際立たせる脇役的な存在に徹する。そんな素晴らしいリズムセレクションの上で、絢香、河口恭吾、岸田繁、大貫妙子、小坂忠、ハミングキッチンが見事に最高のライブアクトを披露してくれた同ライブ。13回目を数える今回の『ライブW』は、バックバンドと歌い手が絶妙に絡み合った極上のライブである。