東日本旅客鉄道(JR東日本)は19日、2009年3月14日にダイヤ改正を実施すると発表した。東京発九州行き寝台特急『富士』『はやぶさ』は廃止、夜行快速列車『ムーンライトながら(東京 - 大垣)』『ムーンライトえちご(新宿 - 新潟)』は定期運行を終了するとのこと。一方、東北、上越、長野新幹線は所要時間が短縮されるという。
寝台特急『富士』は東京と大分を結ぶ列車。『富士』は1929(昭和4)年東海道線の特急に付けられた、日本で最初の列車愛称だった。寝台特急『はやぶさ』は東京と熊本を結ぶ列車。『富士』と『はやぶさ』は東京から門司までは連結して運行している。両列車とも青い機関車が青い客車を牽引することから「ブルートレイン」と呼ばれ、鉄道ファンに人気だったという。しかし利用客が減少したため廃止が決定した。
『ムーンライトながら』は東京駅と岐阜県の大垣駅、『ムーンライトえちご』は新宿駅と新潟駅を結ぶ、どちらも全車指定席の夜行快速列車。都心を深夜に出発し、目的地に早朝に到着すること、また普通乗車券や「青春18きっぷ」と指定席券で乗車できることから、安価で遠くに行ける列車として人気だという。しかし波動性が高い列車で運行日によって乗客数が増減することから、利用客の多い時期のみの運行となった。
JR東日本のダイヤ改正ではこのほかに、東北新幹線において夕方時間帯の仙台行き『はやて』の増発、すべての『はやて・こまち』を大宮駅に停車する。上越新幹線に新型デジタル信号設備を導入することで、『とき』『たにがわ』『あさま』の到達時分を短縮する。また、在来線では特急『はくたか(越後湯沢 - 金沢)』を2009年6月から1本増発する。横浜線、南武線、湘南新宿ラインなどで主に夜間の列車を増発する。その他、詳しくはこちら。
(写真は筆者撮影)