オーストラリアのジェットスター航空が18日、成田線の運航を開始した。運航は、成田と豪・ケアンズおよびゴールドコースト間となり、エアバスA330 - 200型機で行う。これにより、同社の日本路線は従来の関空 - ゴールドコースト - シドニー線と合わせて週19便となり、日豪間を結ぶ最大の航空会社となった。
新規就航を記念して、同社では18日の限定で予約可能な特別運賃を設定。成田 - ケアンズ往復および成田 - ゴールドコースト往復を8,000円、成田-シドニー往復を19,000円(2009年5月10日~同6月24日までの旅行に適用。燃油サーチャージ、航空保険料、各種税金等別途)の破格値で発売した。燃油サーチャージもオーストラリア片道12,000円(JALは33,000円)と低い設定だ。
ジェットスター航空は、低コスト、低運賃により世界中で路線拡大を続けるローコストキャリア(LCC)の1社。豪州最大手のカンタス航空が100%出資。カンタス航空と燃料を共同購入するなど、その有利な立場を武器に2004年5月の発足から4年あまりで急激に路線を拡大。現在、豪州国内20都市へ毎週1300便以上を運航し、国際線も10都市へ就航している。
LCCは、航空券を旅行会社を通さずインターネットで直接販売する傾向が強く、同社は「ジェットスター航空に関して、日本での運賃直販率が40%近い路線がある」(日本支社長・片岡優氏)という。現在、首都圏の空港へのLCC参入は自由化されていないが、今回の同社成田就航は、親会社カンタス航空から成田路線を譲り受ける形で実現した格好となる。
同社CEOのブルース・ブキャナン氏は、「今日発売した日豪間8,000円という運賃はローコストキャリアとしての地位を証明している。これからも運航するすべての路線で最低運賃を実現していきたい」と述べている。
最高経営責任者のブルース・ブキャナン氏(右)と日本支社長の片岡優氏。4000円ずつ持ち、「8000円の運賃」をアピール |