11月26日から30日にわたり、内村光良(ウッチャンナンチャン)主演の舞台『子どもさんかん日』が東京芸術劇場・中ホールで公演された。WOWOWでは、11月29日に行われた公演の模様を12月22日(23:00~1:20)に放送。内村が、さまぁ~ずの大竹一樹と三村マサカズとタッグを組んで挑んだ、小学校を舞台にAround40の男たちの笑いと切なさに満ちた新感覚のコメディーだ。

左から、内村光良、三村マサカズ、大竹一樹

内村と言えば、ウッチャンナンチャンでの活動などに注目されがちだが、元々は出川哲郎をリーダーにした劇団SHA.LA.LA.の劇団員で、舞台出身でもある。そんな彼が、昨年の『ハンブン東京』に続いて今年もステージに上がった。昨年の『ハンプン東京』では、作・演出を手掛けた内村だが、今回は出演に専念。公私にわたって交流のあるさまぁ~ずの二人と息の合った演技を見せ、会場に訪れたファンを魅了した。

物語の舞台となるのは、とある小学校。小学二年生の子を持つ久保(三村)と篠原(大竹)が学校から呼び出される。集合場所である教室に向かうと、数人の父親の中にやたらと威勢の良いジャージ男(内村)の姿もあった。呼び出された理由は、子どもたちの誕生会に父兄が出し物をして欲しいとのこと。最初は仕事で忙しいと嫌がっていた父親たちも、美人教師の榊(蒲生麻由)に懇願されて積極的に参加する始末。榊先生に気に入れられようと、父親たちは奮闘するのだった…。

子どもの父親たちに混じり、ジャージ姿で現れた内村。最初は三村や大竹と同じく子どもたちの父親だと思いきや、実は用務員だった。その設定も舞台でいかんなく発揮され、とぼけた感じの用務員を内村が演じて笑いを誘う。大竹は小説家の篠原、三村は会社員の久保役。哀愁に満ちたアラフォーの父親を自然に演じているが、内村を含めた3人が繰り広げる笑いは必見だ。脇を固める森本亮治と野添義弘も存在感があり、蒲生麻由とぼくもとさきの対照的なキャラクターを持つ女性陣のキャスティングも妙。息の合った笑いを至るところで見せる内村とさまぁ~ず、内村が厳選したというキャスト陣が絶妙に絡み合い、お笑い全開の舞台となっている。