資格取得やスクール、通信教育情報サイト「BrushUP学び」を運営するパセリはこのほど、「景気に関する意識調査」を行った。調査結果によると、2009年の景気を色について「グレー色」と答えた人は約4割に上り、景気に対する落胆的な気持ちを表す結果となった。
同調査は会社員 / 専業主婦 / フリーター / 学生の計400人(10代~50代の男女)を対象に、11月26日~30日までインターネット上にて実施したもの。有効調査数は400。
「あなたの2009年の景気を色で例えると何色ですか?」との質問には、38.5%が「グレー」と回答。職業別でみると、会社員は約41%、専業主婦は45%でフリーター(39%)、学生(29%)よりも高い数値を示した。2位以降は、青(20%)、黒(8.25%)と続き、"曇り"、"寒い"、"暗い"といったイメージカラーが並ぶ。一方の黄色、ピンク、オレンジといった明るめの色は4~5%と低調だった。
あなたの2009年の景色を色で例えると何色ですか? : パセリ調べ |
色の持つ印象について、カラーセラピストの山本アキコ氏は「グレーや青、黒を選ぶのは、多くの人が2009年の景気に先行きの不透明さや、不安を感じていると言える。またこのような時期には、派手な冒険は避け、堅実な生き方を選びたいという思想が表れている」と指摘する。
ちなみに各色が表すことについては以下のように紹介している。
- グレー…可もなく不可もなく、という印象の色。また、自己主張が少ない、あるいはできない状況を表す。目立ったことをするのではなく、無難でいることが一番、という心理の表れ。
- 青…誠実さ、真面目さを表す色。冒険はせず、堅実に生きることが一番だという思想を表します。またこの色を選ぶ時は、意識が外の社会や他人にではなく、自分自身の内面に向かいがちであることを示す。
- 黒…秘密や、孤独を表す色。自分の弱さをあまり人に知られたくない、本心を隠したい、という状況のときによく表れます。その裏側には、自信のなさや将来への不安といった気持ちが隠されている。
なお、「銀」を選ぶ人がどの層も一番少ないという結果も示された。山本氏は「銀色は精神面での豊かさや直感を表す。この色を選ぶ人が少ない背景には、一時ブームとなった『スピリチュアル』『目に見えない世界』に対する興味が薄らぎ、もっと現実的な生き方をしたい、地に足をつけたいという願望の表れと言える」と分析する。また、社会人経験のない学生のみ、「金」色を選んでいることについては「将来に希望や豊かさ、成功を望んでいることが窺える。社会人経験や、就職活動の経験がない学生にとって、景気の悪さはいまひとつ実感しにくいもの。むしろ『円高やウォン安によって、海外旅行にお得に行ける』という意味ではありがたい状況かもしれない」とのこと。
景気に関しては「なかなか明るい見通しの立たない時期。そんなときこそ、ファッションの一部に赤やピンク、オレンジなど明るく鮮やかな色を取り入れることをお薦めしたい。これらの色は私たちに前向きさやエネルギー、活動力を与えてくれるので、停滞している世の中に、前進する力やぬくもりを与えてくれるはず」とした。