日本たばこ協会は16日、成人識別ICカード「taspo(タスポ)」の専用電子マネー「ピデル」が一時利用できなくなった、と発表した。

同協会によると、「ピデル」が利用できなくなったのは16日午前7時頃から午後2時半頃までの約7時間半。「ピデル」でのたばこ購入やチャージ(入金)、残高照会が利用できなくなった(現金での購入には支障はない)ほか、「taspo」ホームページの「会員様向けページ」、「加盟店様向けページ」もつながりにくい状態になった。午後1時過ぎから順次復旧作業に入り、午後2時半には完了したという。同協会では現在原因を調査中。

「ピデル」は「taspo」所有者が使用できる電子マネー。全国のたばこの自動販売機のうち「ピデル」対応機で使用でき、カード読み取り部にタスポをタッチするだけで成人識別と代金決済が同時に可能。自販機でチャージや残高照会もできる。

たばこの販売をめぐっては、未成年者の喫煙防止を目的に今年7月までに「成人識別たばこ自動販売機」が全都道府県に導入され、現在は「taspo」なしでは自販機でのたばこ購入はできない。同協会によると12月6日現在タスポの発行枚数は約863万枚で、喫煙人口約2,680万人の32.2%程度が所有している計算になる。