富士通は15日、テレビと接続することを前提としたエンターテインメント・リビングPC「FMV-TEO」シリーズの2009年春モデルとして、Blu-ray Discドライブ搭載モデル「FMV-TEO/C90D」、2層書込対応DVDスーパーマルチドライブ搭載モデル「FMV-TEO/C70D」を発表した。店頭予想価格はそれぞれ200,000円前後、150,000円前後となっている。
今回発表された2製品では、ハイビジョン画質での長時間録画が可能な「AVCREC」に対応した、同社独自の「Dixel HDエンジン」を搭載。全機種でIEEE802.11n規格対応無線LANや、AACスルー出力に対応した光デジタル出力での5.1ch音声出力をサポートしている。
DTCP-IPに対応し、同梱の視聴用ソフト「Network Player」をほかのFMVシリーズPCにインストールすることで、TEOシリーズ上で録画した番組や保存した動画を視聴できるようになった。さらに、ボタン数や配置を見直し使い勝手を向上させた小型リモコンを添付。従来からのパナソニック、シャープ製テレビに加えて、新たに日立製作所、日本ビクター製の一部のテレビに対応し、簡単に接続できる製品数が拡充された。
また、動画編集ソフト「DVD MovieWriter for FUJITSU」が機能強化され、メディアに保存したデジタル放送データのオンディスク編集やAVCHDコンテンツの編集に対応。「Windows Media Center」では、「スカパー」メニューからスカイパーフェクTVのコンテンツをインターネット契約で視聴できる「スカパー! Net てれび」がプリインストールされている。
仕様は、HDD容量と光学ドライブの種類以外は共通となっている。CPUはAMD Turion X2 RM-70(2GHz)、チップセットはAMD M780G、メモリは2GB PC2-6400 DDR2 SDRAM(1GB×2、最大4GB)。グラフィックス機能はチップセット内蔵のATI Radeon HD 3200+LMDテクノロジを利用する。HDDと光学ドライブは、FMV-TEO/C90Dが750GB容量の7,200回転SATA HDD、Blu-ray Discドライブで、FMV-TEO/C70Dが500GB容量の7,200回転Serial ATA HDD、2層書込対応DVDスーパーマルチドライブ。
そのほかの機能は、IEEE802.11b/g/n対応無線LAN、10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T対応有線LAN、地上/BS/110度CSデジタル対応ハイビジョンTVチューナー×2、ダイレクトメモリスロット(SD、メモリースティック)、USB 2.0×6、IEEE1394×1、HDMI出力×1、DVI-D×1、光デジタルオーディオ出力(角形)など。OSはWindows Vista Home Premium with SP1がプリンストールされている。
本体サイズはW340×D357.5×H65mm、重量は約5.6kg。