gooランキングにて、1970~1990年までに続いてカラオケで盛り上がるアニメソング「1991~2000年」および「2001年以降」のランキングが公開されている。1991~2000年では「残酷な天使のテーゼ」を僅差で抑え、「ムーンライト伝説」がトップ。また、2001年以降ではこの夏の映画も記憶に新しい「崖の上のポニョ」が1位となっている。

90年代では、アニメのOP/EDタイアップ曲というより、人気のある歌手が歌ってヒットした曲が多い。3位の大黒摩季「あなただけ見つめてる」(『SLAM DUNK』エンディング)、4位の篠原涼子「恋しさとせつなさと心強さと」(東映『ストリートファイターII MOVIE』主題歌)などのほか、10位以下にはB'z、TOKIO、SMAPなどの曲もランクインしている。

2位の「残酷な天使のテーゼ」はシングル売上げ60万枚という異例のヒット、「魂のルフラン」は12位だがオリコンでは3位に入った記録を持つ。これらを抑えて1位を獲得したのが「ムーンライト伝説」で、gooではこれについて「番組を見ていたので知っているという人が多いようだ」と分析している。

カラオケで盛り上がる1991~2000年のアニメソングランキング(10位までを掲載)

順位 曲名 歌手名
1 ムーンライト伝説 DALI
2 残酷な天使のテーゼ 高橋洋子
3 あなただけ見つめてる 大黒摩季
4 恋しさとせつなさと心強さと 篠原涼子 with t.komuro
5 もののけ姫 米良美一
6 オラはにんきもの のはらしんのすけ
7 そばかす JUDY AND MARY
8 世界が終るまでは… WANDS
9 シングルベッド シャ乱Q
10 めざせポケモンマスター 松本梨香

2001年以降のランキングは、作品ジャンルの多様化・視聴者層のニッチ化が進んでいる状況が見える内容といえるだろう。毎年驚異的な本数が放送されているうえに再放送はほどんとなく、多くの人にとってアニメが"共通体験"ではなくなりつつある。

ランキングにおける各曲の獲得票は具体的に示されていないが、比率でいえば1位の「崖の上のポニョ」が100であるのに対し、2位の「アララの呪文」は33.3と以降急落する。10位以下は軒並み一桁となっている。90年代のランキング上位が高い数値で競っているのとは対照的だ。"ヒトカラ"が象徴するように、周りを気にせず自分の趣味で好きに歌いたいという意向が伺えるようだ。

今年の脳内リフレイン系楽曲として強烈な印象を残した「ポニョ」が、回答者にとって数少ない共通体験だったと言えるのかもしれない。

カラオケで盛り上がる2001年以降のアニメソングランキング(10位までを掲載)

順位 曲名 歌手名
1 崖の上のポニョ 藤岡藤巻と大橋のぞみ
2 アララの呪文 ちびまる子ちゃんwith爆チュー問題
3 創聖のアクエリオン AKINO
4 メリッサ ポルノグラフィティ
5 Dearest 浜崎あゆみ
6 ハレ晴レユカイ 平野綾・茅原実里・後藤邑子
7 ケロッ!とマーチ 角田信朗&いはたじゅり
8 INVOKE -インヴォーク- T.M.Revolution
9 ブルーバード いきものがかり
10 あたしンちの唄 小泉今日子

なお、同調査の有効回答者数は1,056名で、男性47.54%、女性52.46%。年代別では、19歳以下5.02%、20歳代13.16%、30歳代28.41%、40歳代31.53%、50歳代13.07%、60歳以上8.81%となっている。