前回に引き続き、日常生活で利用しているクレジットカードのキャッシング情報に加えて、お得なポイントの内容についても取り上げていきます。今回紹介するのは、コンビニ系のクレジットカード。急な飲み会など物入りになったときでも、カードと暗証番号があれば、CDやATMを利用することでお金を用立てることができる点が便利です。一口にコンビニ系カードと言ってもいろいろありますが、中でもポイントが使えるお店が多く、ポイントが移行できるカードとして、「ファミマTカード」と「JMBローソンパスVISA」の2枚を紹介します。
ファミリーマートとTSUTAYA愛好者必須の「ファミマTカード」
「ファミマTカード」は、その名のとおりコンビニのファミリーマートや、TSUTAYAなどをよく利用する人であればお得に利用できるカードです。
キャッシングは、カードと暗証番号さえあれば、近所のCD・ATMでお金を借りることができます。利率(実質年率)は、年14.90%~18.00%で、返済方式は残高スライド定額リボルビング方式です。毎月の返済期日は翌々月の10日。返済期間と回数は、最長2年11カ月で、1回~33回。いずれも新たな利用額がなく、毎月最少支払金額で返済した場合の目安です。
利用できるところは、ファミリーマート店内のイーネットATMで24時間利用できます(毎週日曜日午後9時から月曜日の午前7時までのシステムメンテナンス時間帯を除く)。ほかにも、全国のゆうちょ銀行や都市銀行や地方銀行、コンビニATMやクレディセゾンなどのCD・ATMも可能です。
クレジット機能は、ファミリーマートのほかJCB加盟店で利用できます。また、NTTドコモの「おサイフケータイ」をお持ちの方は、ファミマTカードiDも利用可能(カード発行後に申込が必要)。
ファミマTカードのポイントは、TSUTAYAなどで利用できるTポイントとして貯めることができます。まずファミリーマートでの買い物では、100円につきショッピングポイントが1ポイント、1会計ごとにレシートポイントが1ポイント、200円につきクレジットポイントが1ポイントが付与されます。たとえば、もし200円の買い物でカードを利用した場合、クレジットポイントが1ポイント、ショッピングポイントが2ポイント、レシートポイントが1ポイントと、合計4ポイントが貯まる仕組みです。また、JCB加盟店でのクレジットのご利用でも200円につきクレジットポイントが1ポイント貯まります。
貯めたTポイントは、ファミリーマートで1ポイント=1円として支払いに使うことができる上に、TSUTAYA、BOOKOFF、ガストなど様々なところでも利用可能。また、割引特典には「カードの日」があります。毎週火曜日・土曜日、ファミリーマートでファミマTカードをレジで提示するだけで、おにぎりやお弁当などの対象商品が10%オフで買える特典です。さらに、その時々で設定される割引商品「今お得」は、会員特別価格で購入可能です。
さらに、TSUTAYAの店舗で手続きをし手数料を支払えば、TSUTAYAでのレンタルカードとしても利用できます。
「JMBローソンパスVISA」はマイラーの強い味方
「JMBローソンパスVISA」は、ローソンなどでの買い物でポイントが貯まり、貯まったポイントをマイルに交換できるのが特徴です。
キャッシングは、カードと暗証番号があれば、ローソンに設置されている銀行ATM以外に、ゆうちょ銀行など全国の約14万5,000台のATM・CD、世界の80万台以上のATMで利用できます。
利用単位は1万円。返済方法は残高スライドリボルビング方式ですが、1回払いも可能。実質年率は18%。返済期間は1カ月~45カ月。ポイントは、ローソンでカードを提示すると100円ごとに1ポイント、精算するごとに1ポイントが貯まります。また商品によっては、通常のポイントに加えてボーナスポイントがもらえるものもあります。
ローソン以外のVISA加盟店では、1,000円ごとに5ポイントがたまり、1カ月ごとに利用金額の合計額に応じて計算されます。ポイントは、ポイントを獲得した年の翌々年の1月末日まで有効。
貯めたポイントの使い道はいろいろあります。まず、ローソンでのお買い物に1ポイント=1円として利用できます。さらに、商品のお試し引き換え券・値引き券・プリカに交換できるほか、ポイント数に応じて景品が当たる懸賞などに応募できます。
また、ローソンポイント2ポイントでJALマイル1マイルと交換できますので、マイラーにとっては心強い味方となりそうです。
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執筆者紹介 : 金野和子氏
主な略歴 : マネーライター。マネー雑誌の記者として12年働いたのち、フリーのマネーライターとして独立。おもにマネー雑誌や女性誌、経済誌や新聞などで、マネー関連の記事の編集・執筆を手がける。