スズキは15日、2008年よりWRC仕様車両「SX4」にて参戦しているFIA 世界ラリー選手権 (WRC) の参戦活動を、2009年より休止すると発表した。
WRC参戦休止の理由としては、昨今の経済不安にともなう自動車販売の縮小を挙げている。同社は、四輪車生産計画の見直しなどを図っているが、世界経済の短期的な回復が見込めないことから、生産体制、環境対応技術、次世代パワーユニットの開発などに経営資源を集中させる。そのため2009年以降のWRCへの参戦を当面のあいだ見送ることを決定した。
スズキは、2002年にジュニア世界ラリー選手権 (JWRC) にスイフト (海外名イグニス) で参戦して以来、2度のドライバーズチャンピオンを輩出。2008年にはWRCにステップアップを果たしている。これまでのJWRCおよびWRCへの参戦は、商品開発、販売促進に多大な効果をもたらし、特に欧州におけるスズキブランドの向上に貢献したという。
なお、「スイフト スーパー1600」でJWRCおよび欧州をはじめとした、各地域のラリーに参戦しているカスタマーへのサービスは継続される。