11日から13日までの期間で、東京ビッグサイト(東京・国際展示場)で開催されている日本最大級の環境展示会「エコプロダクツ2008」。本田技研工業(以下、ホンダ)のブースは、1台の新型車だけをクローズアップして展示するつくりとなっている。その1台とは、2009年春に発売が予定されているホンダの世界戦略エコカー「インサイト」のコンセプトモデルだ。
インサイトは、2009年春から日本・アメリカ・ヨーロッパで発売する予定のハイブリッドカーで、「既存のハイブリッドカーよりもお求めやすい価格に設定する」(同社広報)という。年間販売台数は20万台を計画。心臓部分には、1.3Lエンジンを電気モーターでアシストする軽量・コンパクトなハイブリッドシステムを採用し、ボディは軽快な走りを実現する5人乗り・5ドアハッチバックとなる。2次バッテリーや制御ユニットはトランクの下に配置される。
また、低燃費運転に役立つ情報をドライバーに提供する「エコロジカル・ドライブ・アシスト・システム」を採用。ドライバーに燃費状況を表示したり、エコドライブを採点するなどの機能が盛り込まれる。それでは、国内初お披露目となる「インサイト・コンセプト」を各角度から眺めてみよう。
2008年10月のパリモーターショーで初めて世界にお披露目されたインサイト・コンセプト。インサイトの語源については「『洞察力』『眼識』という意味。ハイブリッドカーの本格的な普及という新しい時代の到来を洞察するクルマという意味を込めた」と同社広報 |
インサイトは5ナンバーサイズに収まる。同社日本営業本部の小林浩氏は、5日に発売された新型「アコード」の発表会において、「今度のアコードは5ナンバーサイズ化する案も考えていたが、その位置にはハイブリッドカーのインサイトを置くことになる」と語り、インサイトの登場で、レジェンドを頂点とするホンダの乗用車ラインナップがすべて揃うことになる。