近畿日本鉄道(以下、近鉄)は11日、新型特急電車「22600系ACE」を2009年4月1日から運行すると発表した。同社の新型特急電車の導入は2003年の「アーバンライナー・ネクスト」導入以来6年ぶり。同車両は特定の路線ではなく、同社の各路線で運用して近鉄特急サービス網を充実させていくとのこと。同社は2009年春までに4両編成2本と2両編成1本の10両を先行導入し、2009年度中に22両を追加導入する予定とのこと。次年度以降も逐次、旧型特急車両との入れ替えを進めていく予定だという。

2009年4月に導入される新型特急電車「22600系ACE」

「ACE」の愛称は、現在活躍中の22000系を踏襲したとのこと。そのため外装には、22000系と同じく近鉄特急の伝統色であるオレンジと紺色とした。車体は丸みを帯びた凹凸のない形状で、滑らかさとスピード感を強調しているという。

車内は、「座席間隔や背もたれ高を拡大し、落ち着きと高級感を意識したインテリアデザインにしました」(同社)。また、同社の車両としては初めてトイレに温水洗浄便座を採用し、喫煙室を設置して分煙を強化するなど、快適性を向上させたとのこと。

落ち着きと高級感を意識したインテリア

デッキには喫煙室が設置される