Mozilla Messagingは9日 (米国時間)、メールクライアントThunderbirdの最新開発版「Thunderbird 3.0 Beta 1」をリリースした。動作環境はWindowsとMac OS X、およびLinux。日本語を含む38種の言語に対応したバイナリパッケージが提供されている。
今回のリリースでは、年内のリリースに向け開発中のFirefox 3.1と同じHTMLレンダリングエンジン「Gecko 1.9.1」を採用。前バージョンと比較した修正箇所は1万を超え、パフォーマンスや安定性、互換性が向上している。IMAPのサポート強化により、メッセージの受信速度やオフライン時の操作感も改善された。
新たにタブ機能も搭載。受信したメッセージ上でコンテキストメニューを表示し、[新規タブでメッセージを開く]コマンドを選択すると、メッセージはタブ上に表示される。メッセージのほか、フォルダとカレンダー (要Lightningアドオン) もタブに表示できる。Windows版ではVistaサーチ機能との統合により、デスクトップからThunderbirdで受信したメッセージやニュースの検索が可能になった。
アドレス帳の機能も改良されている。メッセージのヘッダ部分に表示された星型のアイコンをクリックすることで、アドレス帳に追加 / データの編集が可能になった。Mac OS X版では、システム標準の住所録ツール「アドレスブック」との統合が行われ、初期設定の段階でアドレスブック上のデータがインポートされる。