アッカ・ワイヤレスと東京空港交通は9日より、リムジンバス車内における無線LAN接続サービスの商用トライアルを開始した。下り最大14Mbps(理論値)の高速パケット通信規格HSDPAとWi-Fiを組み合わせることで移動中のバス車内の無線環境を整え、ブロードバンドインターネット接続を実現する。

対象となるバスは、成田空港開港30周年を記念して、運行中のラッピングバス「リムちゃん号」2車両。商用トライアルは2009年4月上旬まで実施される予定で、期間中は接続料無料で利用できる。

同社は、ユーザーの利便性などの検証を行った上で、有料サービスへの移行を検討するとしている。また今後は、このネットワークを活用してデジタルサイネージ(映像・情報・広告などの一括配信システム)を利用した地域情報やCM提供などの整備も行う考え。

アッカ・ワイヤレスでは今月から京急交通などが運行するタクシーでも、同様の無線LAN接続サービスのトライアルを実施している。同社では無線LANを公共交通機関に拡大すると共に、ユーザーが楽しめるコンテンツについてもラインアップを増やすとしている。