明治乳業はこのほど、牛乳のメーカー出荷価格を2009年3月1日より「生乳取引価格引き上げ相当分」引き上げると発表した。1リットル当たり10円の値上げになる。今年4月に加え、2009年3月からという年度内2回目の飲用牛乳等向け生乳取引価格の引き上げは異例のことだ。
今回の値上げは、穀物価格高騰による飼料価格の上昇等により生乳生産コストが大幅に増大していることに加え、包装材料価格の上昇、生産・物流等のエネルギーコストの先行き不透明な状況が理由だという。同社は、物流の合理化、製造コストの低減などコスト削減に取り組んできたが、牛乳販売物量の大幅減も加わり、コストアップは企業努力の範囲内では吸収できない厳しい状況となったという。安全・安心で高品質の商品を消費者に届けるには、価格改定もやむなしとの結論に至った。
今回の価格改定の対象となるのは、市販向けの「牛乳」商品で「明治おいしい牛乳」「明治牛乳」「明治北海道牛乳」など計10品。これにともない、現在の「メーカー希望小売価格」については2009年2月28日までとし、新たな「メーカー希望小売価格」は設定しないという。同社では、今後も引き続きコスト削減に取組み、消費者が満足いく商品とサービスの提供に努めたいとしている。
主な対象商品
商品名 | 容量 | 現在のメーカー希望小売価格(税別) |
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明治おいしい牛乳 | 1,000ml | 260円 |
明治おいしい牛乳 | 500ml | 155円 |
明治おいしい牛乳 | 200ml | 105円 |
明治牛乳 | 1,000ml | 260円 |
明治牛乳 | 500ml | 155円 |
明治北海道十勝牛乳 | 1,000ml | 240円 |
※このほか、「明治牛乳(ゲーブル200ml、ブリック200ml)」、地域限定商品についても価格改定の予定