楽天証券は5日、個人投資家の投資動向をレポートした「楽天DI」の12月分を発表した。「楽天DI」は同社に総合取引口座を持つ個人投資家から毎月アンケート形式で動向を集計し、その結果を発表するもの。10月に初めて発表され、今回の発表は3回目。
日経平均の見通しについては、足元1カ月先のDI指数はマイナス30.56だったのに対し、3カ月先ではマイナス4.17という結果になった。これは、先々になれば今よりは状況が改善されると考えている人が多いことを意味する。この先厳しい場面の可能性は否定しないものの、春先には温かくなるとの見通しが個人投資家の間に広まっているようだ。
今後注目する投資先のランキングでは、インドが大きくポイントを減らしたのが目立つ。テロに揺れたことが投資対象としての魅力を大きく失わせたと見られる。反対にポイントを上げたのが中国。57兆円相当の景気対策、利下げ、消費刺激策と矢継ぎ早に景気刺激策を発表したことが投資家の期待値を高めているようだ。
なお今後注目する投資商品については大きな変動はなかったが、投資信託が若干人気を下げる一方でETF(上場投資信託)はポイントを増やしており、今後の動向が注目される。