漫才日本一決定戦『M-1グランプリ2008』(ABC・テレビ朝日系で12月21日放送)の決勝進出者の発表会見が8日、東京・六本木のテレビ朝日で行われ、8組のコンビが発表され、ネタ順も抽選で決定した。以下、ネタ順に8組のコンビを紹介していく。

ダイアン

2007年(7位)

西澤裕介(写真左):1977年3月14日生まれ。滋賀県出身。津田篤宏:1976年5月27日生まれ。滋賀県出身。よしもとクリエイティブエージェンシー・大阪所属。大阪NSC22期生。昨年、彗星のごとく決勝進出を果たし、ダークホース的な存在だったダイアン。今年は、昨年の経験を糧に優勝を狙うが、ネタ順では、不利とされるトップバッター。抽選後の表情は曇っていたが、津田は「優勝できるネタを用意しました!」と自信を見せる。

笑い飯

2002年(3位)、2003年(2位)、2004年(5位)、2005年(2位)、2006年(4位)、2007年(5位)

西田幸治(写真左):1974年5月28日生まれ。奈良県出身。哲夫:1974年12月25日生まれ。奈良県出身。よしもとクリエイティブエージェンシー・大阪所属。"Wボケ"というスタイルを確立したコンビもすっかり『M-1』決勝戦の常連に。西田は「昨年はハマらないまま、不完全燃焼してしまったので、今年は変えていきます」と意気込みを。実力は申し分なし。

モンスターエンジン

決勝戦初出場

西森洋一(写真左):1979年1月21日生まれ。大阪府出身。大林健二:1983年4月6日生まれ。大阪府出身。よしもとクリエイティブエージェンシー・大阪所属。漫才でも「NHK上方漫才コンテスト」優秀賞、「ABCお笑い新人グランプリ」新人賞を獲るなど、力はあるが、"暇をもてあました神々の遊び"のコントで人気が急上昇。結成2年目で決勝進出を果たした注目コンビだ。漫才でも"神"は降りてくるのか?

ナイツ

決勝戦初出場

塙宣之(写真左):1978年3月27日生まれ。千葉県出身。土屋伸之:1978年10月12日生まれ。東京都出身。マセキ芸能社所属。演芸場を主戦場として活動してきたコンビ。塙の言い間違いのボケを土屋がテンポ良く突っ込んでいくスタイル。本誌もイチオシのコンビだが、島田は「演芸場のネタでやったら絶対優勝できへんで!」と言われるなど、『M-1』決勝という特殊な環境下でどうネタを展開するのかが見もの。塙は「『M-1』用のネタは準備しています」と言うが、果たして。

U字工事

決勝戦初出場

福田薫(写真左):1978年5月12日生まれ。栃木県出身。益子卓郎:1978年6月16日生まれ。栃木県出身。アミー・パーク所属。関西勢が力を伸ばす中、栃木弁の漫才で見事決勝進出。ほのぼのとした田舎にありがちなキーワードを散りばめながらもテンポ良く展開していく。「栃木県のために頑張ります。賞金も県に寄付します!」と益子。

ザ・パンチ

決勝戦初出場

パンチ浜崎(写真左):1981年1月16日生まれ。東京都出身。ノーパンチ松尾:1980年7月30日生まれ。東京都出身。よしもとクリエイティブエージェンシー・東京所属。パンチパーマにダサイ格好の浜崎に、松尾があらゆる言い回しで突っ込んでいく。「10年間の集大成を見せます」(松尾)、「最後ですから、くいのないようにやります」(浜崎)。結成10年目で花を咲かせられるか。

NON STYLE

決勝戦初出場

石田明(写真左):1980年2月20日生まれ。大阪府出身。井上裕介:1980年3月1日生まれ。大阪府出身。よしもとクリエイティブエージェンシー・大阪所属。第9回爆笑オンエアバトルチャンピオン大会優勝、第4回MBS新世代漫才アワード優勝、第41回髪型漫才大賞優秀新人賞など、数多くのタイトルを保持する実力派。キングコングと同期で「もう西野には奢られたくないです。キングコングには負けたくない」(石田)とライバル心を燃やす。

キングコング

2001年(7位)、2007年(3位)

西野亮廣(写真左):1980年7月3日生まれ。兵庫県出身。梶原雄太:1980年8月7日生まれ。大阪府出身。吉本興業・東京所属。大阪NSC22期生。『はねるのトびら』(フジテレビ系)、『音楽戦士 MUSIC FIGHTER』(日本テレビ系)などにレギュラー出演する売れっ子コンビが、3位だった昨年の雪辱を果たせるか。島田が「なんで売れてるのに、出るの?」と不思議がっていたが、梶原は「僕ら漫才師なんで。『M-1』は別もんなんです」と返し、プライドをかけた戦いに挑むことになる。

初出場が5組と過去最多タイとなり、フレッシュな面々が揃った一方、7回連続出場となる笑い飯やキングコングら実力派が迎え撃つ形になった今回。5組の成長中の若手が化け、波乱の展開も大いにあり得る状況といえるだろう。

『M-1グランプリ2008』はABC・テレビ朝日系で12月21日(18:30~20:54)に放送される。

『M-1グランプリ』歴代優勝者

コンビ名(所属) 出場組数
第1回(2001年) 中川家(吉本興業・大阪) 1603組
第2回(2002年) ますだおかだ(松竹芸能) 1756組
第3回(2003年) フットボールアワー(吉本興業・大阪) 1906組
第4回(2004年) アンタッチャブル(プロダクション人力舎) 2617組
第5回(2005年) ブラックマヨネーズ(吉本興業・大阪) 3378組
第6回(2006年) チュートリアル(吉本興業・大阪) 3922組
第7回(2007年) サンドウィッチマン(フラットファイブ) 4239組