プライベートブラウズ機能が搭載された「Firefox 3.1」のβ2が公開

Mozilla Foundationは8日 (米国時間)、Firefox次期バージョンのβ第2版「Firefox 3.1 beta 2」を公開した。動作環境はWindowsとMac OS X、およびLinux。現時点では、日本語を含む54の言語別にバイナリパッケージが提供されている。

今回のリリースでは、HTMLレンダリングエンジンに「Gecko 1.9.1b2」を採用。7ヶ月間の開発成果を反映し、Web標準との互換性が向上したほか、レンダリング速度の改善が図られている。

新機能としては、新たにプライベートブラウズ機能を搭載。メニューバーから[ツール]→[プライベートブラウジング]を選択すると、以降に表示されるページの履歴と検索履歴、ダウンロード履歴、Webフォーム履歴、Cookieおよび一時ファイルが保存されなくなるモードへ一時的に移行する。履歴消去機能も改良され、消去範囲を1 / 2 / 4時間以内および一日から選択できるようになった。

JITコンパイラ搭載の高速JavaScriptエンジン「TraceMonkey」がデフォルトで有効化されたほか、JavaScriptの処理をバックグラウンドで行う「Web Worker Threads」も改良され、WebページにworkerScript.jsを読み込む命令を追加するだけで機能するようになった。

Firefox 3.1は年内の正式リリースが予定されているが、最新のデベロッパーミーティングによれば、β3のリリースも計画されていることから、年明けに変更される可能性も指摘されている。