ドイツの最大手航空会社・ルフトハンザ航空は3日(現地時間)、オーストリア航空を買収することで合意したと発表した。
ルフトハンザによると、同社の監査役が3日、オーストリア航空を100%子会社化することを承認したことを正式に発表。同社は、オーストリア航空の持ち株会社であったオーストリア産業持株会社(ÖIAG)が所有する株式41.6%にあたる36万6,000ユーロ(約4,272万円)を取得する。さらに、オーストリア航空の今後の業績に応じて、最大1億6,300万ユーロを支払う。 また、オーストリアの会社引継ぎ法で定められた期間内に、ÖIAGが所有する以外の発行済み株式の公開買い付けを行う方針。公開買い付け額は、1株あたり4.44ユーロ、総額2億1,500万ユーロとなる見込みだ。
オーストリア航空では経営不振を理由に、ÖIAGが今年8月に売却する意向を発表。これまで、エールフランス航空や、スカンジナビア航空などが関心を示していた。ルフトハンザグループの最高経営責任者(CEO)のWolfgang Mayrhuber氏は「業界再編により、ルフトハンザとオーストリア航空は明るい未来を共有する可能性がますます広がるだろう」とコメントしている。