Microsoftは3日 (米国時間)、WebブラウザFirefoxでOpenXML文書の閲覧を可能にするアドオン「OpenXML Document Viewer」を発表した。対応するFirefoxのバージョンは3.0以降、WindowsとLinuxでのみ動作する。ライセンスにはMicrosoft Public License (MS-PL) を適用、オープンソースソフトウェアとして公開される。
OpenXML Document Viewerは、FirefoxをOpenXMLビューアとして利用可能にするアドオン。Firefox 3.xへインストールすると、ドラッグ&ドロップなどの方法でOpenXML文書を読み込むとHTMLに変換され、Firefoxで閲覧することが可能になる。ただし現時点ではテクノロジープレビューの段階であり、対象はWord 2007文書 (.docx) に限定されるほか、表示の崩れや印刷できないなどの問題が確認されている。
公開された開発ロードマップによると、2009年春が予定されている次のリリースでは、OpenXML / HTML変換エンジンのコアが改良され変換精度が向上するほか、変換エンジンをサーバサイドへ設置できるようになるとのこと。Operaなど、対応ブラウザの追加も計画されている。
Microsoftは今春以降、MS-Office製品群で幅広い文書フォーマットをサポートし、相互運用性を向上させる方針を打ち出しており、当アドオンもその取り組みの一環に位置付けられる。アドオンの公開と前後して、ODFとOpenXMLを相互変換する「OpenXML/ODF Translator」の新バージョンや、およびJava開発者向けデベロッパーキットの提供も開始されている。