公式キャラの「せんとくん」とは違い(?)、かわいさが売りの「まんとくん」

平城遷都1300年祭の民間独自のキャラクター「まんとくん」の着ぐるみが2日、奈良市の春日大社で披露された。2010年の同祭に向けて独自の新キャラクターを作る地元の民間デザイナーグループ「まんとくんネット」(旧称 クリエイターズ会議・大和)が製作したもの。まんとくんネットのメンバー約30人とともに参拝して遷都祭の成功を祈願した。

着ぐるみの「まんとくん」は、朱雀門の屋根の形をした帽子をかぶり、白いマントを羽織った鹿の姿で、高さは約2メートル。費用がかかることから、まんとくんネットでは当初、着ぐるみを作らない方針だったが、各地の夏祭りなどから出演依頼が殺到したため、同祭を盛り上げたいと製作に踏み切った。製作費用の約60万円は、まんとくん缶バッチ(1個200円)の売上げや商品化した関連グッズの著作権料でまかなったという。

着ぐるみ製作の費用をささえた「まんとくん缶バッチ」は奈良市内の旅館や土産物店のほかインターネットでも購入できる

着ぐるみのまんとくんは公式キャラの「せんとくん」に比べ、かわいいと早くも好評だという。6日には、奈良県桜井市の大神(おおみわ)神社で行われる「奈良まちおこし結び会」で「せんとくん」、寺院団体が製作した「なーむくん」と共演するほか、今後各地の祭りやイベントに積極的に出演して遷都祭をPRしていく予定だという。