本田技研工業は、車両挙動安定化制御システム「VSA」やサイドカーテンエアバッグなどの安全装備を全タイプに標準装備した、新型「アコード」とワゴンボディの「アコードツアラー」を12月5日より発売する。価格はアコードが270万円から380万円、アコードツアラーが295万円から410万円。
アコードは、1976年の初代誕生以来、一貫して「人とクルマの調和」をコンセプトにモデルチェンジを繰り返してきた。8代目となる今回は「アドバンスド・クオリティ」をキーワードに、大幅に「質」を向上させたという。
今回のモデルチェンジではボディをワイド化し(1,840〜1,850mm)、室内幅を拡大。フロント席のパーソナル感を高めるとともに、肩やひじまわりのゆとりや、フロントセンターアームの採用により豊かさと快適さを実現。ドライブポジションは操作性と調整自由度を高めた。シートは優れたホールド性とステアリング操作のしやすさを追求。アコードツアラーは、フラット&スクエアなラゲッジスペースを実現した。
また、アコードシリーズ専用の片側スポット溶接設備・工程を生産ラインに導入し、高剛性ボディを可能にした。フロントピラーは視界の向上させる構造を採用。合わせてハイレベルな静粛性を実現した。シャシーは低重心化を図り、高い運動性能としなやかな乗り心地を両立。フロントサスペンションはハイマウントタイプのダブルウイッシュボーン、リアサスペンションはマルチリンクタイプのダブルウイッシュボーンを採用した。
パワートレインは最高出力151kW(206PS)の2.4L(リッター)DOHC i-VTEC(可変バルブ機構)エンジンを採用。トランスミッションはパドルシフト付きの5速オートマチック。スポーティな走行時に不要な変速を抑える「Gシフト制御」を採用した。
先進機能としては、車両挙動安定化制御システム「VSA」を搭載し、それと協調する操舵力アシスト機能「モーションアダプティブEPS」を全タイプに標準装備。高速道路での運転負荷を軽減する、車速・車間制御機能「ACC」、車線維持支援システム「LKAS」を設定した。安全面では自己保護性能と相手車両への攻撃性低減、歩行者傷害軽減を考慮したボディを採用。サイドカーテンエアバッグシステムなど6つのエアバッグを全タイプに標準装備している。また、衝突を予測してドライバーの危険回避行動を支援する追突軽減ブレーキ「CMBS」を設定した。