Ivyのセットアップ

IvyはAntビルドファイル上で利用するため、まずはAntのセットアップが必要となる。Antのセットアップについては本稿では割愛するが、すぐに試してみたいという場合はEclipseなどのIDEを利用するといいだろう(EclipseにはAntが組み込まれており、別途AntをインストールしなくてもAntビルドファイルを実行することができる)。

IvyのWebサイトからダウンロードしたバイナリディストリビューションのアーカイブ(執筆時点の最新版は2.0.0-rc2)を適当な場所に展開し、ルートディレクトリの直下にあるivy-2.0.0-rc2.jarをAntを実行する際のクラスパスに追加すればよい。ANT_HOME/libにコピーするのが簡単だ。

Eclipseの場合はウィンドウ→設定からAnt→ランタイムの設定でグローバル項目にJARファイルを追加しておけばよい。

図2: Eclipseでの設定

Ivyはネットワーク経由でJARファイルのダウンロードを行うが、LAN内からアクセスする場合はプロキシの設定を行う必要がある。プロキシの設定は以下のようにAntの環境変数で指定する。

set ANT_OPTS=-Dhttp.proxyHost=ホスト名 -Dhttp.proxyPort=ポート番号

以上でIvyのセットアップは完了だ。