石油情報センターが3日発表した石油製品の価格動向調査によると、1日現在のレギュラーガソリンの店頭価格は前週比4.6円安の123.3円で、2005年6月の水準となった。値下がりは17週連続。ハイオクは134.1円、軽油は117.0円。
すべての都道府県で前週より下落。特に高知では12.6円の大幅な値下がりとなった。価格競争の激しい群馬と埼玉がそれぞれ119.7円、119.2円だったほか、岡山も119.8円で、120円を割り込んだのは3県となった。最も価格が高かったのは離島の多い長崎で132.2円、2番目は鹿児島の129.6円だった。
昭和シェル石油が12月の石油製品の卸価格を11月より1リットル当たり11.6円値下げするなど、石油元売り各社では原油価格の下落に連動し、卸価格を下げてきている。石油情報センターでは「原油価格は依然下落傾向で、国内のガソリンの需要も低迷している。今月中旬に開かれる石油輸出国機構(OPEC)の会合で減産が打ち出されるかどうかに注目したい」と話している。
ガソリン価格は今年夏まで高騰を続け、8月4日には185.1円を記録。その後17週連続で下落しており、この間の下落幅は61.8円にもなる。石油情報センターによると06年9月~07年3月にも25週連続でガソリン価格が下がったことがあったが、このときは緩やかな下がり方で下落幅はわずか15円だった。今回は「ジェットコースターのような価格変動」(同センター)であるといえそうだ。