女優の深津絵里が、2009年秋公開の映画『女の子ものがたり』で主演することが2日、分かった。同作は、人生の絶不調から生きる勇気を取り戻していく女性が描かれる成長物語。西原理恵子の同名漫画が原作で、深津は、ダメな漫画家を演じることになる。

『博士の愛した数式』(2005年)以来の主演に挑む深津絵里

36歳独身、昼間からビールを飲み、たらいで水浴、ソファで昼寝する日々を送るスランプ中の漫画家・菜都美が深津の役どころ。あきれ果てた担当編集者・財前(福士誠治)が言ったキツイ一言「先生、友達いないでしょう?」がきっかけとなり、少女の頃に仲良くしてくれた友達のことをふと思い出した菜都美の心に変化が表れる。演出は『子猫の涙』(2007年)を手がけた森岡利行監督。

深津は「西原さんの作品の中で、一番最初に読んだのが偶然にも『女の子ものがたり』でした。それ以来ずっとファンでした。この作品の映画化に関わることができ、とてもうれしく思います。そして、一方的に縁を感じています。撮影前に、西原さんの仕事場兼ご自宅にお邪魔する機会があったのですが、西原さんご本人がマンガを書く時の癖や、生活のリズムなどを細かくお話してくださいました。とにかく頭の回転が速く、飾らないのにとてもキラキラしてました。私の憧れの女性です」とコメントを寄せている。

共演は、風吹ジュン、奥貫薫、板尾創路ほか。個性派たちが脇を固める

なお、同作の撮影はすでに10月に終了しており、「女の子から大人になった菜都美をあれこれ自由に想像しながら演じるのは、とても楽しい作業でした。迷った時には原作の中に答えがあると思い何度も読み返し、ヒントをもらって演じました」と深津は撮影を振り返った。