アイ・オー・データ機器は、地上デジタル放送のキャプチャに対応したUSB接続モデル「GV-MVP/HZ2」、Wチューナー搭載のUSB接続モデル「GV-MVP/HZ2W」、PCI-eボードモデル「GV-MVP/HS2」、PCIボードモデル「GV-MVP/HX2」を発表した。
価格は、GV-MVP/HZ2Wが21,000円。またGV-MVP/HZ2、GV-MVP/HS2、GV-MVP/HX2がそれぞれ15,700円。そのほか価格3,100円のリモコン「GV-RCKIT3」が公開された。
シングルチューナータイプの「GV-MVP/HZ2」。「mAgicTV Digital」のバージョンアップにより録画番組が編集可能になった |
Wチューナーモデル「GV-MVP/HZ2W」。USBバスパワーのみで動作可能なほど省電力設計がなされている |
これら製品は、地上アナログボード設計技術のノウハウで作り上げた高品質設計を行うことで、PCや基板上の不要なノイズをカット。動作再生エンジン「Super Live Creationエンジン」によりハイビジョン動画を美しく再生できる。また、オリジナルデコードアルゴリズムを用いることで、なめらかかつシャープな映像、CPU負荷低減を実現している。
従来同様最大8チューナーまでのマルチチューナーに対応(USB接続で最大4チューナーまで、ボードモデルと合わせて8チューナー)しており、既存の「GV-MVP/H」シリーズ環境に今回のシリーズを追加することで、新機能+マルチチューナー環境を構築できる。
このほか、iPhone 3Gを地デジ用リモコンとして使えるアプリ「TVRemote」が、Mac OS X用地デジキャプチャボックス「m2TV」に対応。App Storeで配布する。これによりチャンネル表示、チャンネル切り替え、ボリューム調整、番組表表示、録画番組のリスト表示、確認、再生、早送り、巻き戻し、停止ができるようになる。
「GV-MVP/HZ2」「GV-MVP/HS2」「GV-MVP/HX2」
シングルチューナーの「GV-MVP/HZ2」、ボードモデル「GV-MVP/HS2」「GV-MVP/HX2」は、前モデルからソフトウェアを中心に機能をリニューアル。録画した番組の編集、インターネット予約や追っかけ再生に対応した。中でも、「GV-MVP/HZ2」は、非力なネットブックでも利用できる「Netbookモード」を搭載。番組情報・番組表の取得、予約録画の番組追従、TV番組録画の自動終了、データ放送・字幕の表示などを制限し、映像表示に関する最小限のデータに絞り込んでAtomを搭載したネットブックにデータを送ることで、ハイビジョン画質のまま視聴できるようになった。
「GV-MVP/HZ2W」
Wチューナー搭載の「GV-MVP/HZ2W」はAC電源不要で、USBバスパワーのみで動作可能で、Wチューナー動作時でも2.5W以下の消費電力となっている。Wチューナーのため、裏番組の録画も可能。TVアンテナは1本だけ接続すればよく、セットアップが完了すればそのまま番組情報を1週間分更新しながらTVの視聴・録画ができる。ハードウェア上はトリプルチューナーにもできるが、USBバスパワーのみで動作させたかったため、Wチューナーとなった。こちらのモデルは、ネットブックで利用できない。
「mAgicTV Digital」最新版
各モデルとも「mAgicTV5」の完成度をさらに高めた「mAgicTV Digital」最新版を同梱。新機能として追っかけ再生や番組のみを大画面で表示できるほか、録画番組の編集では番組の編集・結合によりお気に入りのシーンを結合・削除したオリジナルBDなどが作成可能。ただし、12月下旬公開予定のサポートソフトをダウンロードし、アップデートする必要がある。また、インターネットに接続できる環境があれば、外出先から自宅のPCに録画予約したり、予約の変更・削除をしたりできる。
なおアイ・オー・データ機器では、地デジ相性チェッカーを無償配布し、自分のPCが対応しているかどうかが判断可能なようにしている。地デジ環境の導入で事前確認を強力にサポートするという。