Nokiaが同社Webサイトのイベントページでカウントダウンを開始した。同社は12月2日と3日にスペインのバルセロナでNokia World 2008を開催する予定で、2日には「Transforming the way we connect」というタイトルの基調講演を行う。その場でインターネットサービス戦略のアップデートのほか、iPhoneやBlackBerry Stormを意識したタッチスクリーン製品を発表すると期待されている。
Nokiaは今年10月にタッチスクリーンを備えた「5800 XpressMusic」を発表し、11月末から発売を開始した。5800 XpressMusicは320万画素カメラを装備、マルチメディア機能が充実しているという点ではiPhoneを上回るような端末だが、タッチスクリーン操作の使い勝手は従来のユーザーインターフェイスの枠にとどまる。充実した機能とサービスを快適なユーサビリティでユーザーに提供することが、ハイエンド端末市場における同社の課題の1つとなっている。
有名ブロガーのRobert Scoble氏がNokia World開催直前にNokiaのエグゼクティブにタッチスクリーン端末発表の可能性を直撃している。Nokiaのプレゼンテーションを基に今年の春頃からiPhone対抗端末の開発が指摘されていたが、だれも正しい情報を伝えていないとNokiaのエグゼクティブはScoble氏に語ったそうだ。発表される端末を実際に目にしたスタッフはNokia社内でもごく一部であり、重要な製品がリークされずに発表に至る稀なケースだという。