三洋電機は1日、回生充電機能を搭載した電動ハイブリッド自転車「eneloop bike」(CY-SPA226)を発表した。発売は2009年2月で、価格は13万6,290円。また、装備を簡略化した低価格モデル「CY-SPE224/226」「CY-SPF224/226」「CY-SPH227」を同時に発表する。価格は「CY-SPE224/226」が9万9,540円、「CY-SPF224/226」「CY-SPH227」が9万1,140円。「eneloop bike」は、「eneloop universe products(エネループユニバース製品群)」の新シリーズ。

「eneloop bike」CY-SPA226

同製品は、2008年12月1日道路交通法施行規則の一部改正の新基準に対応した「パワーアップモード」を搭載。駆動方式は「両輪駆動」を採用し、前輪はモーター、後輪は人力にて駆動させることで、路面をしっかり捉えて直進安定性の高い走行を実現する。人の力(後輪の駆動力)が1に対して、モーターの力(前輪の駆動力)が2の出力比率を実現することにより、従来よりも少ない力での走行が可能になった。

そのほか、走りながら発電して充電できる「ループチャージ」機能を搭載。同機能は「ブレーキ充電システム」と「オートモード」の2つのシステムから成っており、「ブレーキ充電システム」では下り坂や減速時に後ブレーキレバーの操作にあわせてモーターを発電機に切り替えて発電し、バッテリーに補充電する。一方、「オートモード」は平地、上り坂、下り坂などの走行条件を内蔵センサーで検知し、最適な走行ができるように自動制御する仕組み。同社独自の走行モードである、上り坂の自動的なアシストパワーアップと下り坂での自動的な回生充電最適化、これら両方を組み合わせた自動制御技術により、1回あたりの充電で最大約1.8倍の走行距離を実現。充電回数を大幅に減らすことが可能となったという(日常走行をモデルとした同社標準走行パターン時)。

アシストモードは、標準、パワーアップ、オートの3段階。走行距離は、充電走行なしで57km、下り坂ブレーキ充電走行時で75km、オートモード時で100km(いずれも、同社標準パターン走行)。バッテリーは、リチウムイオン電池(25.2V-5.7Ah)。充電時間が約3.5時間 (専用充電器使用時)、充電器消費電力が約67W。なお、ループチャージを使用した場合も、専用充電器によるバッテリーの充電は必要となる。

主な装備は、前照灯が高輝度4灯白色LED(バッテリーライト)、テールライトが高輝度3灯赤色LED(ブレーキランプ機能付き)。カラーは、ホワイト、ダークブルー、ダークグリーン、ブラックの4色を展開する。車輪径は26型。サドル高750~930mm。総車両質量が約22.8kg。

また、廉価版の新基準対応電動アシスト自転車「CY-SPE224/226(24/26型)」「CY-SPF224/226(24/26型)」「CY-SPH227(27型)」は「CY-SPA226」と比べて、前照灯が白色LED(バッテリーライト)に変更している。さらに「CY-SPE224/226」では、テールライトにソーラーを採用し、「CY-SPF224/226」「CY-SPH227」では反射板のみとなっている。走行距離は充電走行なしで31km、下り坂ブレーキ充電走行時で42km、オートモード時で53km(いずれも、同社標準パターン走行)。バッテリーは、ニッケル水素電池(24.0V-3.1Ah)。充電時間は約2時間15分、充電器消費電力は約57W。