健栄製薬はこのほど、新型インフルエンザおよび風邪やインフルエンザなどの感染症予防について緊急意識調査を実施した。調査対象は、3歳未満の乳幼児を持つ子育て中の20~40代の父母で、有効回答数は516名。
調査によれば、世界的な大流行(パンデミック)が懸念される「新型インフルエンザ」について、認知度は89%と高いものの、「名前しか知らない」と答えた父母が53%と過半数に及んだ。「新型インフルエンザ」に対する準備予定については、「すでに行っている」は5%にとどまり、流行する前から準備する必要性がないと考えている人が多いことが伺える。
感染症の感染経路については、「知っている」が58%とやや多いものの、「知らない」も42%と半数近くにのぼった。中でも飛沫感染は61%と認知度が高いものの、接触感染は15%と低く、接触感染は軽視されている現状がうかがえる。また予防対策として、石鹸による手洗いで十分だと認識している人が多く、手指アルコール消毒剤などで手を消毒する必要性の認識が浸透していないと推察された。
今回の調査結果を受け、日本環境感染学会の大久保憲理事長は「抵抗力の低い乳幼児への感染拡大を防ぐには、各家庭で対策を講じることが重要だ」と語っている。