吉本興業の新劇場「京橋花月」が28日、大阪市都島区にオープン。こけら落としとなるお披露目公演が行われ、吉本新喜劇に出演したお笑いコンビ・ペナルティら人気芸人が"笑いの新拠点"の門出を盛り上げた。
「京橋花月」のこけら落としで吉本新喜劇に参戦したペナルティ(写真左) |
座席数500席を備える「京橋花月」は、吉本興業では最大の「なんばグランド花月」に継ぐ規模の演芸劇場。昼公演の「ひる寄席」では、漫才や落語のほか、おなじみの新喜劇メンバーに漫才師やピン芸人などが加わる新しいコメディー「京橋吉本新喜劇」を上演。夜公演の「よる芝居」では、芸人による芝居公演を中心に、トークやイベントなどの特別興行「京橋プレミア」などを行う。
この日のお披露目公演では、タカアンドトシ、ジャリズム、エド・はるみ、中川家、中田カウス・ボタンらがネタを披露。公演の最後を飾る吉本新喜劇に登場したペナルティだが、本場・大阪の新喜劇に出演するのは初めてだという。本番では座長の小籔千豊や、未知やすえ、宇都宮まき、大阪が誇る脱力芸人?Mr.オクレらとともに、新喜劇の定番"うどん屋のセット"で繰り広げられるコテコテコメディーに挑んだ2人。大阪メンバーのギャグやボケツッコミが飛び交う中、ワッキーが十八番の"芝刈り機"のギャグや、野口五郎のモノマネなどを熱演するなど大奮闘していた。
公演後に行われた会見でワッキーは「本場の新喜劇に参加させていただくのは初めてなのでちょっと緊張しました」と感想を語りながらも「本番でMr.オクレさんを舞台に呼び込むという栄誉ある役をやらせていただいたのはうれしい。舞台袖で待っているオクレさんの姿を見ただけでおかしくて、笑ってしまいそうでした(笑)」と新喜劇を楽しんだよう。ただ、自身のギャグの出来には不満が残ったようで「僕はボケですから、ギャグのときには前に前に出ていって笑わせようとするんですけど、今日はちょっと引いてしまいました(笑)」とポツリ。そんな相方をヒデは「満を持してやった“芝刈り機”もイマイチ刈れてなかったようですけど(笑)、この記念すべき舞台でやれたことに意義があると思います!」と励まし、笑いを誘っていた。
また、「京橋花月」の誕生に意気込みも新たな大阪のメンバーもコメントを。小籔は「『大阪といえば京橋花月』と言われるように僕らががんばっていきたい。特に地元・京橋に方にはぜひ見に来ていただきたいです。街で『私、京橋に住んでるんです』と言っていただければ積極的に握手もさせていただきます(笑)」とPR。未知は「京橋では漫才師さんやピン芸人さんも交えて新喜劇をやるということで、みなさんに笑いを持って行かれないよう、新喜劇のメンバーも気合いを入れてパワーのある新喜劇を見せていきたい」と意欲を語っていた。