ノキアは27日、日本における携帯電話端末の販売および販売活動を打ち切ると発表した。端末販売・販売活動は打ち切るが、グローバルR&D(研究開発)活動、ソーシング事業は継続する。また、同社の高級端末「Vertu(ヴァーチュ)」は予定通り販売する。
今回の発表について、同社上級副社長のティモ・イハムオティラ氏は「現在の世界的に厳しい経済傾向の中では、日本独自の製品展開のための投資を続けていくことはできないと判断した」とコメントしている。
なお販売を打ち切るのは、ノキアの直販端末だけでなく、キャリアから販売される端末も対象となる。同社は、ソフトバンクモバイル向けに「Nokia N82」「Nokia E71」、NTTドコモ向けに「Nokia E71」の提供を予定していた。
これら2機種の販売について、ノキアは「現時点では未定。先方と相談して発売するか検討する」とし、ソフトバンクとドコモの広報はともに「詳細を確認し、社内で検討する」としている。なお、ソフトバンクが11月28日に発売する予定のNokia N82については、「予定通り発売する」(ソフトバンク広報)としている。