スライド式の「Nokia 6260 slide」

フィンランドNokiaは11月25日(現地時間)、HSPAとWi-Fiを搭載した最新の携帯電話「Nokia 6260 slide」を発表した。GPSと5メガピクセルカメラを搭載したミッドレンジ端末で、予想価格は299ユーロ。2009年初めに発売を開始する。

2004年に投入した折りたたみ式のGSM携帯電話「Nokia 6260」のスライド版となる。最新機種では、ユーザーインタフェースに「Series 40 6th Edition」を採用、HSDPA/HSUPAと無線LANに対応、モバイルインターネットを快適に利用できるという。同機種はまた、Series 40初のGPS端末でもあり、A-GPSも内蔵している。

前面のスクリーンは2.4インチの1,600万色対応HVGA画面で、背面にはCarl Zeissレンズを搭載した5メガピクセルカメラを持つ。カメラはオートフォーカス対応でデュアルLEDフラッシュ付き。端末のサイズは99.4×46.5×15.4mm、重さは114g。内部メモリは200MBで、microSDカードにより最大8MBまで拡張可能だ。

モバイルインターネットでは、「Nokia Web Browser」を同梱した。Nokiaのインターネットサービス「Ovi」にアクセスし、「share on Ovi」で写真などを共有できる。「Nokia Maps」をインストールした1GBのmicroSDカード付きで、A-GPSを利用して、地図/ナビゲーションを利用できる。

このほかにも、Stereo MP3、MPEG-4、AAC、eAAC+、WMAに対応する音楽プレイヤー、FMステレオ、インスタントメッセージなども備えた。

スライドさせていない状態の「Nokia 6260 slide」

Nokiaは同日、Series 40向けSDKの最新版「Series 40 6th Edition Software Development Kit」もリリースした。Series 40向けアプリケーションの開発、テスト、デバッグを行える。

これまで「S60」で対応していた「Nokia WebKit Open Source Browser」をサポート、Webアプリケーションのルック&フィールを強化するという。ポインタやインクリメンタルページレンダリング、ページオーバービュー、Minimapなどの機能を利用できる。このほか、「Adobe Flash Lite 3.0」やJavaベースのロケーションAPI「Location API for J2METM(JSR179)」などもサポートした。

Series 40 6th Editionを採用した携帯電話は、6260 slideのほか、年内に発売が予定されている「Nokia 7510 Supernova」などがある。

同SDKは、開発者向けサイト「Forum Nokia」よりアクセスできる。