高橋克典(右)と桃華絵里(左)

柳沢みきお原作、高橋克典主演で大ヒットしたドラマを映画化した『特命係長 只野仁 最後の劇場版』。12月6日の公開を前に26日、歌舞伎町に近い新宿ピカデリーにてキャバクラ嬢限定の試写会を開催。上映前には、主演の高橋と元カリスマキャバクラ嬢の桃華絵里をゲストにトークショーがおこなわれた。

この日のために集まった100人のキャバクラ嬢を前に、高橋は「すごいですねぇ…。今日はお金払わなくてもいいんですか?(笑)」。その後も会場を眺めては「すごいですねぇ」を連発し、さすがの"特命係長"も会場の雰囲気に圧倒された様子だった。

本作をすでに2回見たという桃華は、「最後まであっという間に見られる映画。ずっとハラハラドキドキで、涙あり、笑いあり、感動あり、ちょっとエッチなシーンもあり(笑)。すごく内容が豊富で、楽しかったです」と映画をベタ褒め。しかし、「映画を見て3回泣きました」と彼女が言うと、「ど、どこで泣いたんですか?」と高橋。ネタバレにならない程度に彼女が泣いたシーンについて説明を受け、「そうですよね。やっぱり女性も働いてるとね……」と反応する高橋だったが、桃華から「……そのシーンじゃなくて(笑)」と言われてしまい、思わず苦笑いする場面も。

キャバクラ嬢から社長へと転身し、「小悪魔ageha」のモデルとしても活躍するなど、多彩な顔をもつ桃華絵里

この日、高橋は只野仁の"夜の顔"の出で立ちで登場。「本当は白のシャツを着ようと思ったけど、キャバクラのボーイみたいになってしまうので(笑)、いつもの格好にしました」

窓際係長としての昼の顔と、特命係長としての夜の顔を持つ只野仁というキャラについて、高橋は「2つの顔を持つことって、ヒーロー物では王道のロジックだし、誰の中にも変身願望はあると思うんですよ。だからどんな人でも(只野仁に)自分を投影できるんだと思います」とコメント。一方の桃華は、「女性として魅力を感じるのは、やっぱり夜の只野さんですよね。でも、昼の只野さんも守ってあげたくなるタイプ。キャバクラのお客さんにいそうですよね」。

昼の顔と夜の顔では、どちらが素の自分に近いのか? との質問に、「家にいる時は昼の只野に近いですよ。髪もボサボサですからね」と答えた高橋。ちなみに結婚して以来、キャバクラには行っていないとか。その理由について、「いろいろ波風を立てたくないので(笑)」と説明していた。

トークショーでは高橋の後ろにもキャバクラ嬢が立ち、会場全体がキャバクラのような雰囲気に

なお、この日集まったキャバクラ嬢には、彼女たちの人脈を生かし、口コミで映画を広めるという"特命"が。「ドラマは金曜日の夜11時からの放送だったのに、皆さんの業界の方からお便りをもらったり、うちの事務所のスタッフがお店に行った時に、『ドラマ見てます』というお話をいただいたりしたんですよ。だからぜひ皆さんのお力で、宣伝に協力していただけたらと思います」と、高橋も映画PRへの協力を要請していた。

会場には100人のキャバクラ嬢が集まった。「今日は(髪を)盛ってる人もいっぱいいますね」と桃華が言うと、高橋が興味深そうに会場の様子を眺める一幕も

映画『特命係長 只野仁 最後の劇場版』は、12月6日より丸の内ピカデリーほか全国ロードショー。