スズキは26日、個性的なデザインと優れた燃費性能を実現した軽乗用車「アルト ラパン」を発売する。価格は104万7,900円から155万4,000円。
「アルト ラパン」は2002年1月に誕生した軽乗用車。今回のモデルチェンジでは、「グッドデザイン+グッドドライブ」をコンセプトとした、こだわりのデザインと低燃費でありながら快適な空間、心地良い走りを実現したという。
ボディは、新型「ワゴンR」の新しいプラットフォームを採用し、ホイールベース、室内長、前席後席の乗員間距離を拡大。併せてフロントガラスを大きく前進させたロングキャビンを備えることで、より広い室内空間を確保した。また、先端の見切りがよくボディ感覚がつかみやすいボンネット形状とした。フロントドアは開口幅を広げ、フロントドアの開度を開閉しやすい66度に設定。後席シートとBピラーの間を、足が出し入れしやすいよう拡大するとともに、リヤドアの開度を80度に拡大し、後席の乗降性を向上させた。
エクステリアは、丸みのある箱型フォルムを継承しながら、立体感や安定感を向上。操作性に優れたグリップタイプのドアハンドル、視認性を高めるLEDサイドターンランプ付ドアミラー (「G」を除く) 、大径化した14インチタイヤなどを採用している。ボディカラーには、新色の「アロマティックアクアメタリック」、「チェリーピンクパールメタリック」を含む全10種類を用意。「X」にはホワイト2トーンルーフを設定した。内装色は車体色に合わせて、アイボリー、ブラウン、ブラックの3種類が用意される。
ベンチシートを採用した前席はアームレストを大型化。スライド量を240mm、スライドピッチを24段階に設定した。運転席シートリフター、チルトステアリング、フロントシートベルトショルダーアジャスターなどを全車に標準装備する。併せて操作性とウォークスルーのしやすさを考慮したインパネシフトを採用した。メーターは視認性とデザイン性の高い単眼メーターとし、多彩な情報をわかりやすく表示するマルチインフォメーションディスプレイを備えている。
高張力鋼板を広範囲に使用した高剛性ボディにより、操縦安定性や乗り心地、静粛性、安全性能などを向上させ、最小回転半径は4.4mとしている。また、接触時に歩行者へのダメージを軽減する、歩行者傷害軽減ボディーを採用した。運転席・助手席SRSエアバッグを標準装備するとともに、フロントシートSRSサイドエアバックとSRSカーテンエアバックを「T Lパッケージ」にオプション設定。 リヤシートベルトが簡単に装着できる、自立式バックルを採用した。