オンラインで外国為替証拠金取引(FX)サービスを提供する「FXCMジャパン」は26日、自動売買機能付きのFXシステム・トレード「FX system selector(愛称 : らくちんFX)」を12月8日より提供開始すると発表した。12月8日より口座開設を受け付ける。取引手数料は無料。
通常、株や投資信託などにおいて、投資家は自身の判断と経験によって取引を行う。これを裁量トレードと呼ぶのに対し、システム・トレードとは相場での買い時・売り時をプログラム化し機械的に売買する手法を指す。一般の個人投資家が負ける原因となる、相場観や直感に頼らなくて済むのが最大の利点。また、過去の株価の動きを分析して相場の先行きを予測する「テクニカル分析」を主に使用しているのが特長だ。
同社が提供する「らくちんFX」は、Tradency社が開発した、自動売買機能を搭載したシステムトレードツール。常時70以上のシステムプロバイダーが、データ収集、売買判断、注文、決済などの計算の処理を自動で行うシステムを提供。利用者は200に及ぶトレードシステムの中から、自由に選択してFX取引を行うことができる。システムは事前に用意されているが、通常のFX取引と同様に自身でポジションをオープン・クローズすることも可能。また、反対売買も行える機能も有する。「一時的な感情などに左右されることなく投資が行えるなど、投資家のストレス要因が排除されるのもメリット。FXでの資産運用は難しいとお考えの方や、FX初心者などにお薦め」(同社)としている。
同社の谷中伴行社長は「システムトレードツールを導入したからといって、必ずしも儲かる訳ではございません。ただ、できるかぎりお客様が儲けてほしい、FX取引を行う上での障壁を取り除きたい、といった目的から、システム・トレードの導入に踏み切りました。今後はセミナーなどを通して、システム・トレードの普及・啓発に努めたい」と述べた。同社は来年3月末までに5,000口座の開設、月間取引高では14,300億円を目指すとしている。