ノルウェーのOpera Softwareは現地時間の11月25日、携帯電話向けWebブラウザ「Opera Mini 4.2」の最終版をリリースした。スキンによるカスタマイズが可能になり、ビデオ機能が強化された。また米国にOpera Miniのサーバパークが新たに追加された効果で、米国およびアジア太平洋地区のユーザーのページダウンロード速度が飛躍的に向上する。

バージョン4.2で再登場したスキン

バージョン4.2では、6色のカラフルなスキンに変更できる。Opera Mini 3で導入されたカスタマイズ機能が復活した形だ。RTSP (Real time Streaming Protocol)のハンドオフ改善によって、より多くの端末でモバイルビデオを利用できるようになった。「Sony EricssonやNokiaの最新端末の多くではOpera Miniを通じてm.youtube.comを楽しめる」という。デスクトップ版Operaとの連携も強化されており、Opera Linkを通じてデスクトップ版のメモがOpera MiniのBooksmarksメニューに同期される。このほかWebページのオーバービュー表示、ブックマークやスピードダイヤルの同期、オフライン閲覧など、Opera Mini 4の人気機能はそのまま残されている。なお米国でのサーバパーク追加により、米国ユーザーは30%以上のスピード向上を享受できる。この効果はアジア太平洋地区全体に及ぶ。またサーバのロードが全体的に減少したことで、他の地域のユーザーも高速化を体感できるそうだ。

Opera Mini 4.2では24言語のサポートが新たに追加され、日本語、英語を含む90以上の言語に対応する。ダウンロード入手方法は、SMS、WAP、またはPC経由。Java対応携帯電話、Blackberry、Treoなど、対応機種はダウンロードウイザード・ページで確認できる。バージョン4.2のリリースに合わせて、モバイルプラットフォームAndroid用のベータ版 (バージョン4.2)の提供も始まった。

Android用Opera Mini

Operaによると、2008年10月に約2100万人のユニークユーザーがOpera Miniを利用して約50億ページをブラウズした。これは前年同月比で490%増だという。