ネットマーケティングを展開するアイシェアは25日、お歳暮に関する実態調査の結果を発表した。調査は30~40代を中心としたネットユーザー489人を対象に11月上旬に実施されたもの。
「今年お歳暮を贈る予定がある」と答えたのは、全体のわずか28.6%。うち「申し込み済み」と答えたのは1.4%だった。お歳暮を贈る理由として自由回答で寄せられた声を見ると、「社交辞令」や「日頃お世話になっている人へのお礼」といった声が多数を占め、「季節のあいさつとして」などコミュニケーションの一環とする意見も見られた。その一方で「いつも贈っていてやめられない」など仕方なしに贈っている人の声もあった。
次に、お歳暮やお中元などをもらった経験がある人に「もらった品物の値段を調べたことがあるか」を尋ねたところ、35.6%が「ある」と回答。値段以外にも品物について調べるとした人が16.5%おり、その内容としては購入した店舗やメーカー元の情報、産地や成分表などが挙げられた。こうした行動から、もらい物とはいえ品質や購入店舗の信頼性などを厳しくチェックしたいとする昨今の消費者事情がうかがえる。ただし中には「おいしかったので自分でも買おうと店の場所を調べた」などと答えた人もおり、長年儀礼的慣習だったお歳暮にも「安心な良い品」が求められているなど変化の波が訪れていることをうかがわせた。