お笑いタレントの木村祐一が、10月28日に『ゆえに、プロ。』、11月17日に『キム兄の食日記』と著書を立て続けにリリース。この出版ラッシュを記念した握手会を23日、大阪南港・インテックス大阪で行われた『LIVE STAND 08 OSAKA』で開催した。

この秋、ビジネス書とグルメガイドを出版した木村祐一

『ゆえに、プロ。』(ヨシモトブックス刊 1300円)は、インパルス、フットボールアワーといった後輩コンビから、桂三枝、今いくよ・くるよらベテランまで12組のお笑い芸人と木村が本気で語り合った"仕事論"を収録。笑いのプロとして活躍する人気芸人たちが、知られざる苦悩や努力、成功哲学などを明かすユニークなビジネス書となっている。ここで語られているのは「芸人にとって、本当は口にするのがこっ恥ずかしい部分」と木村。「真剣に芸人を目指してたとか、どうしたらみんなを笑わせることができるか一所懸命考えてるとかいうのは、人前で見せる準備段階の隠しておきたいところでしょ? よく学生時代とか、テストの前にめっちゃ勉強したくせに『全然勉強できへんかった』みたいなこと言うでしょ?(笑)あの感覚と同じ」と芸人の複雑な心境を明かしながらも、それをあえて語ってもらったことで「真剣に笑いに取り組むプロの姿が浮き彫りにされていて、いい読み物になってるんじゃないかと思う」と本書の魅力をアピールした。

さらに、自身の"芸人としての苦悩"もポロリ。「ちょっとずつ傷つきながらやってるんですよ。わけのわからん人に『この人、おもしろいんですかぁ?』とか言われたりすると、『俺の何を知ってるんや!』と内心思うこともあるわけなんで(笑)。とりあえず、『えっ、知らんのかいなぁ!』みたいにおどけてその場を誤魔化したりしながら、正直、どつき回したろかなぐらいの気持ちになることはどうしてもあるんでね(笑)。そういう職業やといえば仕方のないことなんですけど、じつはツライ部分ではありますねぇ……」と本音をのぞかせていた。

一方、『キム兄の食日記』(小学館刊 1260円)は、食通として知られる木村が実際に足を運んだ名店64軒を日記風のエッセイで紹介するグルメガイド。料理の味や店の雰囲気はもちろん、幅広い交友関係など木村のプライベートも綴られている。