フィンランドNokiaら携帯電話メーカー5社は11月19日、携帯電話の充電器の消費電力効率を評価する共通の指標を導入することを発表した。消費者は、充電器の消費電力効率の面から携帯電話を選択できるようになる。

携帯電話の充電終了後、携帯電話を充電器からはずしても、充電器をコンセントに接続したままだと電力を消費し続ける。Nokiaらによると、携帯電話が消費する電力の約3分の2が、充電器をコンセントに接続したままであるため、無駄に消費されているという。

最新の評価制度では、充電終了後に充電器が消費し続ける電力を6段階で評価する。評価は、欧州連合(EU)が家電製品に導入している評価制度と米国の「Energy Star」制度をベースとし、消費電力効率が最も優れたものは星5つで、最も低いものはゼロとなる。

世界30億人以上といわれる全ての携帯電話所有者が4つ星以上の充電器を利用した場合、平均的な発電プラント2施設の年間電力生産量に相当する電力を節約できるという。

この評価制度を導入するのは、Nokia、米Motorola、韓国Samsung Electronics、韓国LG、英Sony Ericssonの5社。各社は自社Webサイトでも自社充電器の評価を公開する。